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2010年2月11日 (木)

季節外れのランデブー

20100211anaguma

昨年の記事を見ていたら、2月14日にアナグマが冬眠から目覚めたという記事が目についた。

アナグマは、他の動物たちよりも早く、川場村では11月中には冬眠に入っているらしいことが、これまでの調査から見えてきた。

2月14日という、昨年の目覚めが通常の行動なのか、昨今の異常気象の影響を受けたものなのか、簡単には答えを出すことはできないが、不思議な冬眠期間である。

11月中に冬眠に入るということについては、アナグマが他の冬眠をする動物に較べて、寒がりであるとか、積雪が苦手であるから、という説明もできそうだ。
けれども、2月の中旬に冬眠から目覚めることを考えあわせると、寒さに弱いとか、雪が苦手だとかいう説明は説得力を失ってしまう。

言わずもがなであるが、2月中旬といえば、一年のうちでも最も気温が低い時期であるし、4月の頭くらいまでは降雪・積雪を見ることが多い川場村なのである。

とすると、ヤマネのように仮死状態になっての冬眠ではなく、冬季であっても暖かい日には起き出して活動するようなタイプの冬眠なのかもしれない。
たまたま起き出したところを記録されてしまったという可能性も考えられるということだ。

ところで、上の写真は、昨年末の12月14日に自動撮影装置が捉えたペアーのアナグマである。
この写真を確認した際には、「ん?こんな時期にまだ冬眠に入っていないの??」と思ったのだが、先述の状況と同様に、一度冬眠に入ったものが、たまさか起き出してきたということも考えられる。

自然を護りたい、大切にしたいと考えていると、何でもかんでも“温暖化”とか“異常気象”のせいにして、人々の危機感を煽りたくなってしまうものだが、冷静に真実を見極めていきたいものである。

20091214 季節外れに出歩くアナグマ(後山)
自動撮影装置

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