ヒロイド原のニホンジカ
ヒロイド原のヌタ場に仕掛けておいた自動撮影装置(センサーカメラ)が、様々な成長のステージにあるニホンジカを記録してくれた。
左上は、三叉四尖の大きな角を頂いた壮齢の雄鹿。
少なくとも、生後5~6年は経つ男盛りの鹿である。
右上は、対照的に、ようやく生後一年を迎えるのではないかと思われる子鹿。
頭が大きいのは、哺乳動物の赤ちゃんに共通する特徴だ。
左下は、子連れの若い雌鹿。
この親子は頻繁にこの水辺を利用している。
右下は、おそらく、もうすぐ三歳になろうかという若い雄鹿。
“ゴボウ角”といって、まだ枝分かれしない角を生やしている。
一所で、様々な成長のステージにある生物を、それも短期間に確認することができたということは、その生物が安定的な繁殖に成功している証でもある。
全国的には、農林産物への被害などを巻き起こす動物として認知されつつあるニホンジカだが、川場村では、それほど深刻な被害を引き起こしているという話は聞かないが、手を拱いていては全国の状況に近づいていくのだろう。
戦中から戦後にかけての乱獲によって、ニホンジカを絶滅寸前にまで追い込んだのは人間である。
そして、個体数の激増への対処が間に合わず、現在のような状況を生み出したのも人間である。
森林(やま)の仲間である鹿達を、再び絶滅の憂き目に遭わせる前に、人間との共存の途を探らなければならない。
20100116~201010316 ヒロイド原のニホンジカ
自動撮影装置
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