シカの角研ぎ
雪が深く、行きそびれていた自動撮影装置のデータを回収してきた。
2ヶ月ほど前の、小雪が降る夕刻に、三叉四尖の立派な角を頂いた雄のニホンジカが記録されていた。
雪に隠れて見えないが、このシカの鼻先には、伏流水が浸みだして一年中涸れることのない水場がある。
直径60cmほどの小さな小さな水場だが、様々な動物が訪れる。
シカは、頭上の灌木に角を擦りつけている。
痒いから掻いているのか、縄張りの主張なのか、判然としないがシカの行動の一面をカメラが捕らえた。
以前、別のカメラがシカの角突きを記録したが、今回はそれに続く生態写真となった。
シカが増えすぎるのも困ったものだが、シカのいない森林は不完全な森林だと思う。
20100116 角研ぎをするニホンジカ(ヒロイド原)
自動撮影装置
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コメント
先月、別の地域で行ったワークショップで、地元の方のお一人が「バランス」という言葉を何度も繰り返されました。バランスが大事。バランスが崩れることの恐ろしさを感じる。
シカの話で思い出しました。
バランスを保つのって自然では当たり前のようで、難しいことですよね。
投稿: ごん | 2010年3月19日 (金) 23時47分