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2010年3月16日 (火)

生と死と

※今日の写真は動物の死体です。20100316inosisinositai_5   
写真をクリックすると拡大表示されますが、あらかじめご承知おき下さい。

まだ雪の残る川場村を散策していると、雪の上にカラスが数羽、何かに群れていた。

これはもしや、と思い近づいてみると、やはり想像したとおり、動物の死体が横たわっていた。

おそらくは昨年生まれの子どものイノシシであった。
体長は、欠損部分を含めて60cmほど、雌雄は判別不能。

臀部から右後肢にかけてがきれいに欠損している。

周囲にはキツネやタヌキの他、数種類の鳥類の足跡が乱れ付いている他、この死体を引き摺った後が数メートルにわたって残されていた。

まだ、腐臭もないことから、死後それほどの時間は経過していなかったと思われる。

もう少し後の季節であれば、すぐに腐敗も始まっただろうし、スカベンジャー(掃除屋)と呼ばれる様々な昆虫も取り付いていたことだろうが、まだ本格的な活動を開始していないのか、そうした虫の姿も見られなかった。

こうした光景を目の当たりにして、私自身も決して“美しい”などと思うことはできないし、多くの方も同じであろう。
けれども、生があり、そして死があって森林(やま)は成り立っていることを忘れてはいけない。

一頭のイノシシの死は、様々な生物に食料を提供し、土をつくり、次の森林(やま)に繋がっていく。

厳しい冬をやっと越したばかりの季節に、この幼いイノシシに何が起こったのかは想像するしかないが、これもまた森林(やま)の日常である。

20100314 イノシシの幼獣の骸
RICOH GR DIGITALⅡ

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コメント

ごんさん

畏敬の念をもって見ると、これもまた美しさなのかもしれませんね。
“個”は消滅しても“命”は継がれていくものなのでしょうね。

投稿: くま | 2010年3月16日 (火) 23時45分

写真を見て「美しい」と思って文章を読み進んだら、「美しいなどと思うことはできない」と書いてありました…あれ(^-^;
でも、たぶん考えは同じです。
生があり死があるのです。

このウリ坊の「死」が他の生き物の「生」となっているところに私は美しさを感じているのかなと思います。

投稿: ごん | 2010年3月16日 (火) 23時22分

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