雪中のハクビシン
写真は、先月20日のヒロイド原、たっぷりと積もった雪の上を歩いているのはハクビシンである。
ハクビシンはジャコウネコ科の帰化動物(在来種だという説もある)で、冬眠するとか、分厚い脂肪を蓄えるとかいった、厳しい冬を乗り切るための工夫を持ち合わせていない動物だと考えられている。
そのためか、川場村でのこれまでのデータからは、夏には森林内の自動撮影装置に記録されることが多いが、冬は人里に近い所での記録に限られてきた。
山中に仕掛けたカメラが捉えたこの画像は、何を伝えてくれているのだろうか。
たった一枚の画像データからは何も断定することはできないが、冬期間中にも断続的に無雪状態があったことなどと考えあわせると、やはり自然界に何らかの変化が起きているのではないかと考えてしまう。
自然界の変化は、必ず連鎖して人間にも影響を与える。
この一匹のハクビシンが、山中の雪の上を歩いていたのは何故なのだろうか。
単なる気まぐれか、変わり者の一匹なのか。
浅薄な思いこみを排除して観察を続けていきたい。
20100220 雪中のハクビシン(ヒロイド原)
自動撮影装置
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