風景が教えてくれる
川場村を訪れるときには、かなりの確立で立ち寄らせてもらっているBerryさんのカフェの辺りからの一枚。
遠く赤城の山々を借景に、手前には川場村の人々が丹誠込めた田んぼがひろがっている。
まさに自然と人為が織りなす里の風景だ。
「風景」と一言で済ませてしまうことが多いが、風景とは実に面白いものである。
例えば、土壌の性質が異なれば生育する植物が変わり、植物が変われば昆虫やその他の生き物も構成を変える。
土地の起伏の具合が異なれば、水の移動に変化が起こり、田畑の広がりがそれに左右される。
そうした様々な要素が、その土地、その土地の人々の生活の有り様を決定づけ、それによって人々の気質も影響を受ける。
そういった諸々が織りなすのが風景・景観なのだ。
この写真にも、墓地が見え、田畑が写り、森林(やま)が記録されている。
その土地の風景が持つ意味や歴史を想像することも、森林(やま)づくりには必要なことだし、何より楽しいことである。
20100221 農村の風景(川場湯原地区)
NIKON D300 70-300
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コメント
日向さん
こんばんは。
丁寧なコメントをありがとうございます。
人が風景をつくり、風景が人をつくるんだということを、最近になってようやくしみじみと感じています。
投稿: くま | 2010年3月15日 (月) 00時14分
くまさん、こんばんは。
穏やかで、それでいて凛々しくて、静かなようで沸き立つような生活感がある。
とっても素敵な風景ですね。
川場の人々の、明るく闊達な気質を思い出します。
投稿: 日向 | 2010年3月15日 (月) 00時01分