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2010年4月の21件の記事

2010年4月30日 (金)

三毛猫の散歩

20100430neko

複数設置してある自動撮影装置のうち、民家に最も近い一台に新顔のにゃんこが写っていた。
民家の軒先まで20~30mほどの距離しかないのに、とても頻繁に野生動物が記録されるカメラである。

これまでには、ニホンカモシカ、ホンドキツネ、タヌキ、アナグマ、テン、ノウサギなどが確認できている。
そして、民家に近いだけあって、野生動物以外も他の自動撮影装置にくらべて多く写っており、ヒト、ネコ、イヌが被写体となってきた。

ネコなどは、巡回コースにしているようで、同じ個体が繰り返し記録されているのだが、この写真のネコは初顔見せである。

このブログにもよく立ち寄ってくださっている“ふじさん”のところのにゃんこ(急須君・メイクーン種)にとてもよく似た風貌だ。
“ふじさん”のところの急須君と違うのは、こちらが三毛猫であることと、様々な野生動物と出遭っていることだろう。

20100425 新顔のにゃんこ(生品地区)
自動撮影装置 

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2010年4月29日 (木)

ニホンジカ

20100429sika

4月24日の深夜1時になろうかという時間。
三頭連れのニホンジカが、ヒロイド原の自動撮影装置に記録された。

この写真では頭部が切れてしまっているが、前後して記録された画像を見ると、左端の一頭は三叉四尖の角を持つ雄鹿であることがわかった。
おそらく左の二頭は、前年に生まれた子どもを連れた雌鹿だろう。

川場村に自動撮影装置を設置してから、まだ2年に満たないのではっきりとしたことは云えないのだが、やはりシカの個体数は急激に増加しているように感じる。
これは、地元の方々の証言や隣接地域の情報などと併せ考えても矛盾しない手応えであるように思う。

乱獲や生息環境の破壊によって絶滅の憂き目にあったニホンジカが、その個体数を回復させたことは嬉しい限りなのだが、天敵(捕食)生物の存在しない現状にあっては、農林業被害や植生の攪乱などが軽視できないレベルで顕在化しつつある。

シカの個体増加率については以前にも触れたが、今後もしばらくは、等比級数的な増加が予想され、このままではシカ自身の棲息も危ぶまれることとなろう。

シカが遊ぶ野山を守るためにも、感覚に頼らない、適正な個体数調整が必要なのだ。

20100424 ニホンジカ(ヒロイド原)
自動撮影装置

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2010年4月28日 (水)

イカリソウ

20100428ikarisou

春は様々な生き物が一斉に動きを始めるので、本当に忙しい。
いや、忙しいというのは妥当ではないかもしれない。
“忙しい”という字は“心を亡くす”と書くが、春の忙しさは心が豊かになる。

カタクリの花は盛期を過ぎ、そろそろ姿を消そうとしているが、それと入れ替わるようにイカリソウが花を咲かせ始めた。

森林(やま)の木々も新芽を吹きはじめ、スミレも可憐な花を静かに着けている。

春の森林(やま)には、お喋りなどしなくとも、沈黙が苦にならない仲間と静かに出かけるに限る。

足下の小さな花を自分の気が済むまで眺めたり。
木々の新緑を、首が痛くなるまで見上げたり。

駆け足で過ぎていく川場の春を見逃さないようにするためには、ちゃんとアンテナを立てていなくてはいけないけれど、それは少しも気忙しいことではない。

20100427 イカリソウの花(生品地区)
NIKON D300 105MICRO

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2010年4月27日 (火)

春の花火

20100427shoujoubakama1

昨日のポカポカ陽気から一転、今日(4/27)は、まさに花冷えの小糠雨。
気温も10℃から上に上がることはなかった。

けれど、こんな日は植物が瑞々しく美しい姿を見せてくれる。

写真は、ショウジョウバカマ。ユリ科の多年草である。

昨年は4月18日に開花を確認したので、ほぼ同じ時期に今年も開花したようだ。
※昨年の様子は→こちらから

20100427shoujoubakama2 まるで打ち上げ花火のような花が、まだ枯れ葉色の林床を彩っている。
この一風変わった花だが、実は多くの花が集合したもので、目を近づけてよく見ると、なるほどユリ科に分類されていることに納得がゆく。
小さな小さなユリの花が集まって薄紫のぼんぼりんを形作っているのが見えるだろうか。

20100427 ショウジョウバカマ(小田川地区)
NIKON D300 105MICRO

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2010年4月25日 (日)

ヤナギの花

20100425yanagi

河川沿いに展開する森林を“河畔林”と呼ぶが、ヤナギやハンノキの仲間は河畔林を代表するグループである。

写真のヤナギは、今のところ種の同定まではできていないが、村内小田川地区の川沿いの一画を薄黄金色に輝かせていた。

ヤナギの仲間は、一般に、旺盛な発芽能力を持つものが多く、河川敷に生えていた立木が、大雨の際などに根こそぎ倒れ、そのまま川下に流されたものが土砂などで埋まると、埋もれた幹や枝から一斉に発芽して群落をつくることも珍しくない。
むしろ、種子からの芽生えだけではなく、河川に流されることを積極的に利用するための生理機能を持っていると考えても良さそうだ。

また、ヤナギの枝葉には、解熱鎮痛作用をもつサリチル酸が多く含まれており、西洋では、この成分を精製してアスピリンがつくられたほどである。
わが国でも、おそらくは中国から学んだ知恵なのであろうが、虫歯予防や歯痛緩和のためのデンタルケア用具としてヤナギが用いられた歴史がある。
そう、読んで字のごとく、誰もが知っている“楊枝”である。
現在では、楊枝は、果物や羊羹などをさして口に運ぶことに多く用いられるが、もともとは歯ブラシとして用いられていた。
楊枝の先をブラシ状にほぐして歯を磨く用具だったのである。

野生動物の多くは、皮膚病や寄生虫などと並んで、虫歯で命を落とすことが多いのだというから、古い時代の人間達もデンタルケアに勤しんだことだろう。

このような有用植物は、かつては人々が積極的に利用したために、地域の希少種となっていたケースが多いのだが、近年では、利用に今日されることも少なくなり、普通に見かけるようになってきたものも少なくない。

無計画・無秩序な利用は慎まなくてはならないが、身近な有用植物に再度目を向け、計画的な利用を進めることも森林(やま)づくりに必要な知恵なのではないだろうか。

20100417 ヤナギの花(小田川地区)
NIKON D90 70-300

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2010年4月23日 (金)

ヤマドリ

20100422yamadori

長い尾を誇るヤマドリの雄。

ヤマドリは、本州・四国・九州に棲息する日本固有種である。

キジが比較的開けた草原に棲むのに対して、ヤマドリは、灌木が茂ったような林内に多く見られる。
そのためか、亜種が地域ごとに認められていて、鹿児島、宮崎、熊本に分布する“コシジロヤマドリ”、本州南西部と四国に分布する“シコクヤマドリ”、本州北部に分布する“ヤマドリ”、大分、熊本、佐賀、長崎、福岡、宮崎に分布する“アカヤマドリ”、本州南部と愛媛に分布する“ウスアカヤマドリ”の5亜種がある。

繁殖は、雪解けの頃から梅雨前までの時期で、樹の根元などに簡単な巣を作り、10個ほどの卵を産み、もっぱら雌がこれを育てるといわれている。
繁殖期の雄は、翼を激しくはためかせ“ドドドドド”という音をだすが、この行動は“母衣(ほろ)を打つ”と呼ばれている。
“母衣”とは、鎌倉時代の武将が、矢を防ぐ目的で身につけた防具で、これに矢が当たったときの音にヤマドリの出す音を重ねた表現だと言われる。

キジに較べて、肉はやや臭みがあり、味噌やショウガ、ネギなどと料理するのが一般的である。

野や森林(やま)がモザイク状に配された環境が、多様な生物の存在を可能にすることが知られているが、草原の鳥であるキジと森林(やま)の鳥であるヤマドリがごく近いところに棲息するということは、川場村の自然環境の豊かさを示す一つの指標と考えることができるだろう。

20100405 ヤマドリの雄(ヒロイド原)
自動撮影装置

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2010年4月21日 (水)

季節外れの雪

20100421yukigesiki

4月16日の午後から降り出した雪は夜半過ぎても治まるどころか、ますます勢いを増して降り続けた。

友好の森では、朝までに20cm程の積雪となったが、村内でも多かったところは30cm余りにも及んだのだそうだ。

なかのビレジの居室で目を覚まして窓の外を見ると、辺りはすっかり真冬の光景であった。
とても4月半ばの景観とは思えない。

この日は、学生を連れて森林(やま)の中を歩き回る予定だったのだが、すっかり油断をして春の装備で来てしまったので、とても山中に入る気にはなれなかった。

そんなこんなで、思いがけずのんびりしていると、窓の外に一頭のニホンカモシカが雨宿りならぬ“雪宿り”にやって来て気持ちを和ませてくれた。

20100421katakuri少し日が高くなってから、カタクリの花の様子を見に出かけた。

雪の中で寒さに耐えながらじっとしている。
その姿を見ながら、「今年は種を着けないかもしれないなあ」と思っていた。

カタクリは、虫によって花粉が運ばれる“虫媒花”なので、開花をしても虫が来なければ受粉することができない。

不順な天候の中で、虫たちの活動がほとんど開始されていないのだ。

生物たちは、それぞれの方法で季節を知り、繁殖や成長など、季節ごとの活動を始めるのだが、一端その体内時計がくるわされると深刻な状況に陥る場合が多い。

日照時間の長短で季節を知る生物もいれば、温度の変化で季節を知る生物もいる。

木の葉を餌とする昆虫は、木の葉が開く前に冬眠から目覚めてしまえば餓死を免れないし、虫を食べる渡り鳥は、虫が動き出す前に渡ってきてしまえば子育てをすることができない。
そうして、自然界の歯車が狂い始めると、およそあらゆるところに影響が出る。

今年も、注意深く森林(やま)の様子を見守る必要がありそうだ。

上:20100417 なかのビレジの屋根
下:20100417 雪の中のカタクリ
RICOH GR DIGITALⅡ

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2010年4月19日 (月)

カラマツの花

20100419karamatuカラマツの花が咲いていた。

春のごく短い期間にしか開花しない上に、樹の高いところに花を着けるので、なかなかお目にかかるチャンスに恵まれない。

最近ではあまり見ることがなくなったが、お祝い事の際に配られた鯛や大福様をかたどった砂糖菓子のような、あるいは中華菓子のような色彩が可愛らしい。

川場村の春は短く、けれどもその短い春に、様々な植物が次々に花を着けるので とても忙しいのだが、その忙しさがまた楽しいものだ。

20090417 カラマツの花(小田川地区)
NIKON D90 70-300(トリミング)

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2010年4月18日 (日)

タケさんの写真展

20100418shasinntenn

本日、4月18日、タケさんの写真展が始まりました。

タケさんは、世田谷区から川場村に移り住んで23年。
“あたりまえのように森に入る”ことが好きで、NPO法人「あるきんぐクラブ・ネイチャーセンター」を主宰していらっしゃいます。

手作りの宿泊施設“山の家”を拠点に、多くの人々に森の楽しさを伝える仕事をなさってきました。

そうした活動の様子が、村内の“宮田果樹園”さんの“ギャラリー蔵”で公開されています。

「こんなことができるなら、こんなものに出遭えるなら、川場村に行ってみたい」と多くの方が思ってくださることでしょう。
タケさんの、人々と自然を見つめる元気でやわらかな視線が魅力の写真展です。

期間は、本日から6月20日(日)まで。
ぜひお出掛け下さい!

※タケさんのブログは→こちらから

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2010年4月17日 (土)

頑張るよ!

20100417gannbaru

季節外れの大雪が辺り一面を銀世界に変えていた。

ヒロイド原では、ハナイカダが新芽をふくらませている。

なにがあっても大丈夫。
頑張るよ。
まかせとけ!

そんなことを言いながら、寒風などは気にも留めずに、前を向いて生きようとしている。

春に元気をもらったような気がした。

20100417 ハナイカダの新芽(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

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2010年4月16日 (金)

スミレの開花

20100416tatitubosumire

一週間ほど前に、そろそろスミレの時期かと思って探したのだが、開花していたのは、ほんの数株のタチツボスミレだけだった。

川場村で私が記録することができたスミレは、アカネスミレ・アリアケスミレ・エイザンスミレ・エゾノタチツボスミレ・オオタチツボスミレ・オカスミレ・サクラスミレ・スミレ・タチツボスミレ・ツボスミレ・ノジスミレ・ヒナスミレの12種類。
何れも、これまでの記録では、4~5月に花を咲かせている。
※それぞれの写真は→こちらから

そうしたスミレの中でも、もっともポピュラーなのがこの“タチツボスミレ”である。

これから、生育場所や種類の違いによって少しずつ時期をずらしながら、次々と花を楽しませてくれることだろう。

小さな小さなスミレの花に、気が付くほどのスピードで歩いていきたいものだ。

20100407 タチツボスミレの開花(友好の森)
NIKON D300 105MICRO

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2010年4月14日 (水)

バッコヤナギが教えてくれる

20100414bakkoyanagi

人間が、教えを請う態度さえ持てば、自然は様々なことを教えてくれる。

写真は、4月8日のヒロイド原で見つけたバッコヤナギの雌花。
バッコヤナギは、雌雄異株の樹木なので、この木は雌株である。
花びらを持たず、雌しべの柱頭が集まり“花序”形成している。
白い綿毛の間からニョキニョキと頭を出しているのが柱頭だ。

さて、このバッコヤナギはどのようなことを教えてくれているのだろう。

まず、ヤナギの仲間は一般的に水を好む樹種であるので、この木が生えている環境は水が豊富なのだということが分かる。
さらに、ヤナギの仲間の中では、このバッコヤナギは、比較的乾燥した環境を好む樹種なので、水が豊富な環境ではありつつも水はけの良い土壌であることも見えてくる。
辺りを見渡しても池や川はない。
とすると、地面の下の伏流水が豊かであるのだろう。

その他には、季節も教えてくれている。
バッコヤナギが花をつけるのは、雪解け後の、まさに春の入口のことであるので、ヒロイド原に春が来たことも告げてくれている。
辺りには、まだまだ虫もほとんど見かけられず、植物も、ごく限られた植物しか芽を出してはいないし、ちょっと日陰に行けば残雪さえある。
けれども、すでに春が来ていることを教えてくれているのだ。

自然に教えてもらうことが、一番正確なのである。

※バッコヤナギの雌花の記事は→こちらにも
※雄花の記事は→こちらに

20100408 バッコヤナギの雌花(ヒロイド原)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2010年4月13日 (火)

春の妖精

20100413azumaitige

一週間ほど前の4月7日に、世田谷区民健康村の“ふじやまビレジ”の周辺で、開花直前のアズマイチゲに出会うことができた。

アズマイチゲはキンポウゲ科の多年草だ。
キンポウゲ科の中でもイチリンソウ属に分類されているのだが、アズマイチゲの“イチゲ”とは、漢字で書くと“一華”であり、文字どおり“一輪の花”を意味しており、この分類にも合点がいく。

“雨降り花”という別名ももつが、摘み取ると雨が降るという言い伝えからこのように名付けられたのだという。
この花が終わる頃、梅雨の時期に入るということなのだろう。

本種も、春の広葉樹林の林床を飾る“スプリング・エフェメラル”である。

20100407 アズマイチゲ(谷地地区)
NIKON D300 105MICRO

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2010年4月12日 (月)

ヤスデの仲間

20100412yasudesp

学外オリエンテーションで川場村を訪れた大学生達と森林内の散策に出かけた。

何名かの女子学生がしゃがみ込んで何かをじっと見つめている。
何を見つけたのかと思って近づくと、一匹のヤスデを見ながら「ムカデだよ」「いやいやヤスデだよ」と楽しそうだ。

なんという種なのかは判別できないが、ヤスデの仲間に間違いない。

長い躰には20近い体節があり、その一つ一つから2対の脚がでている。
一つの節に2対の脚を持つことから“倍脚類”として分類されることもある。
ムカデならば、一節に1対だ。

ヤスデは、木々が地面に落とした枝葉を土に還す役割を持っている。
正確には、落葉を腐らせる働きをする“真菌類”という菌と落葉とを食べ、糞として排出することで土をつくっている。
こうした食性を“腐植食”という。

これに対してムカデの仲間は肉食で、とくにムカデの仲間は毒をもっており、噛まれると跳び上がるほど痛い思いをする。
ヤスデはムカデとは違って、人を噛むようなことはないが、身の危険を察知すると体側から臭い匂いを発する。

学生達に、ヤスデも森林(やま)をつくる重要な仕事をしてくれているのだということや、ムカデとの見分け方を伝えると、大きく頷きながら聞いてくれた。

その姿形から気味悪がられたり、嫌われたりすることも多いヤスデだが、彼らもまた森林(やま)づくりの仲間なのである。

20100408 ヤスデの一種(友好の森)
NIKON D300 105MICRO

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2010年4月11日 (日)

友好の森のニホンカモシカ

20100411kamosika

ヒロイド原から“なかのビレジに”戻る途中で、ふと、“森の村”の方を見ると一頭のニホンカモシカがこちらを凝視していた。

2008年の9月28日と全く同じシチュエーションである。
違うことといえば、あの時は母子連れの2頭のカモシカだったが、今回は1頭であることくらいだ。
顔の眼下腺の模様などから推測すると、あの時の母カモシカではなさそうだ。
子どもの方かもしれない。
だとすると、あの時はまだコブ程度だった二本の角も立派に成長している。

それにしても、私はシャッターチャンスに弱い。
何も、マクロレンズしかカメラに装着していないときにカモシカに出遭うことはない。
ちょっと翌日の植林現場の下見に出かけるのだからと、望遠レンズを携帯していなかったのだから、運の問題などではなく、明らかに、努力不足・配慮不足である。
こうして、何度も貴重な瞬間を逃してきたのに、またそれを繰り返してしまう。
努力不足に加えて、学習能力も欠落しているようだ…

というわけで、今回の写真は、かろうじて撮れた写真の一部分を無理矢理トリミング。
画像が荒れているのはそのためだ。

気まぐれな森林(やま)の記録を残すためには、カメラ(レンズ)を携行する。
あたりまえのことだが、なかなか実行するのは難しい。

20100407 ニホンカモシカ(森の村)
NIKON D300 105MICRO 

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2010年4月10日 (土)

新入生学外オリエンテーション

20100410gakugaiori

私が勤める大学の新入生を対象とした学外オリエンテーションを実施させて戴いた。
川場村でこの活動を始めてから6~7年が経つ。

森林や林業、山村などについて学ぼうとして入学してきた新入生が、初めてキャンパスの外に出て森林に触れる機会である。

まだ入学式を終えて5日しか経っていないので、教員や同級生の名前も顔もよくわからないうちに宿泊を伴った体験の機会を持ったことになる。

今年は、森林内の散策や、シイタケの駒打ち、植林などを実施した。

今はまだ、川場村から、森林から様々なものを頂く一方の学生達が、川場村に、そして森林に幾ばくかのお返しができるようになることを願って止まない。

170本の苗木達が、天を突く巨木に成長するのが楽しみだ。

20100407-08 新入生学外オリエンテーション 

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2010年4月 9日 (金)

カタクリの開花

20100409katakuri1

既にお伝えしたように、今年は3月22日にカタクリの芽生えを確認した。
その時には既に開花直前に思える株が散見されたので、その後気になって気になってしかたがなかった。

その翌週末の27~28日には、森林づくり塾の体験教室と養成教室が開催されたので、時間を見つけて確認に行ったのだが、花冷えの気候のためか大きな変化は見られなかった。
“春の妖精”達が姿を楽しませてくれるのは、ごく短い時期に限られるので、翌日にでも開花し、その艶姿を見逃しては悔やんでも悔やみきれない。

どうにかこうにか予定を調整し、4月1日に日帰りで川場村に出かけたのだが、この日に及んでも、まだ開花は見られなかった。

そしてようやく、4月7日に開花株を確認することができたのだ。
「三顧の礼」ならぬ「四顧の礼」に応えてくれた。

蕾を確認してから開花までに、3週間近くかかったことになる。
不順な気候のためなのだろうか、それとも通常のテンポなのか、カタクリを川場村で初めて確認することができたのが昨年のことなので、なんとも言えないが、なんとか開花を見逃さずに済んだ。

20100409katakuri2 辺りには、ニホンカモシカの足跡や食痕が多く、ニリンソウと思われる芽吹きがはじまっていた。

コナラが優占する明るい雑木林の中でも、比較的傾斜がきつく、落ち葉が溜まりにくいような斜面がカタクリには向いているようだ。
雑木林の落葉落枝を、地域の人々が生活や農業生産に積極的に利用していた頃には、斜面ばかりではなく、様々な場所でカタクリが川場村に春を告げていたのだろう。

20100407 カタクリの開花
NIKON D300 105MICRO

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2010年4月 6日 (火)

ノスリ

20100406nosuri

先日紹介したサシバと同じ日に、もう一種の猛禽に出遭った。
ノスリである。

ノスリはカラスよりも一回りか二回りほど大きく、翼の先端部と中央付近(翼角)が黒褐色に色づいているので、比較的同定がしやすい。

ネズミやモグラ、それにカタツムリや昆虫類などを主な食料としている。

漢字では“鵟”と書くが、音と文字は対応していないようで、“ノスリ”は“野擦り”の意味であるらしい。
餌となるネズミやモグラを捕らえる際に、樹上などでじっと獲物を待ち伏せ、ひとたび獲物を見つけると急降下、そして地表すれすれに超低空飛行をして獲物に襲いかかるという独特の行動を古人は“野を擦る”と表現したようである。

また、ノスリは“糞鳶(くそとび)”とか“馬糞鷹(まぐそだか)”という不名誉な別名ももっている。

比較的人里に近いところで見られる猛禽であることから、他の猛禽が持つような神秘性が薄れ、このような別名で呼ばれたのかもしれないが、定かではない。

しかし、人里に近いところに棲息するということは、とりもなおさず開発の波に圧されるということでもあり、個体数は、全国的に減少傾向にあるようだ。

川場村は、幾種類もの猛禽が棲息する環境を保持してきた村である。
この環境を次世代にまで継ぐのは、現在に生きる私たちの責任であるように思う。

20100401 ノスリ(ヒロイド原)
NIKON D300 70-300(トリミング)

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ニワトコの蕾

20100406niwatoko

ブロッコリーのようなニワトコの花芽がほころび始めていた。

ニワトコの枝は、昔は籠で飼う小鳥の止まり木として多用されていたが、近年では、“ワクモ”と呼ばれるダニの発生源になるとして小鳥の飼育に用いられることは少なくなった。

その一方で、西欧で“エルダー”という呼び名で好んで利用されるハーブが盛んに輸入されているようだ。
“エルダー”は日本名“西洋ニワトコ”。
わが国自生するものの近縁種である。

遠く海の外から多大なエネルギーをかけて運ばずに、身近にある自然の恵みを活かすことも森林(やま)づくりの一歩だと思うのだが、いかがだろうか。

梅雨前には満開の花を楽しませてくれるだろう。

20100401 ほころび始めたニワトコの蕾(小田川地区)
NIKON D300 105MICRO

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2010年4月 5日 (月)

サシバ初認

20100404sasiba

写りの悪い画像だが、今年初めてサシバを確認した。

サシバは、夏鳥として日本を訪れ、子育てをしてまた帰って行く渡り鳥である。
冬季は、遠く東南アジアやニューギニアまで移動することが知られている。

サシバは、里山に棲む猛禽である。
大きさはカラスほどで、鷲や鷹の仲間の中では小型の部類にはいり、カエル、蛇、トカゲ、昆虫などを主な餌とするが、時には小鳥やネズミなどを狩ることもあるようだ。
そのためか、水田近くの里山に巣を作り、日本人にとって馴染み深い鳥であったため、鷹狩りに用いられることもあったそうだ。

推量に過ぎないが、こうしたことから考えると、稲作文化の北上に伴って繁殖域を拡げてきた生物である可能性が高いのではないだろうか。
だとすると、川場村で、サシバが営巣・繁殖をしているかどうかは未確認だが、人間が地域の自然と闘い、そして活用してきた歴史の中に位置付いている種だということができそうだ。

トキやコウノトリが、里山や農村景観の消失とともに個体数を減らし、ついには絶滅寸前にまで追い込まれたことを考えると、サシバも、その個体数を減少させていることにも納得がいく。

足下にカタクリが咲く頃、サシバが子育てを始める、そんな川場村を大切にしていきたいものだ。

20100401 サシバ初認
NIKON D300 70-300(トリミング)

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2010年4月 2日 (金)

くった喰った腹一杯

20100401nagaishokudou2カレンダーどおりの休日以外に川場を訪れたのは久しぶり。

用事を済ませると、もう夕方近かったので、このまま帰っても腹の虫が鳴き出すことは明らかだ。

何か食べてから帰ろうかとしばし思案。

今日が平日ということは!

永井食堂が開いている!

ということで、沼田インターは素通りして、国道17号を行くことに。

20100401nagaishokudou1_2

休日や祝祭日は持ち帰り用のみの販売なので、最近しばらくありつけていなかったのだ。

持ち帰り用も、なかなかのものではあるのだが、やはり店で食べるのがよい。

ぷるぷるのモツが、ニンニクと唐辛子を効かせたピリ辛味噌風味で煮込まれている。

そこに来て、ご飯は川場村が誇る“雪武尊”なのだから言うことはない。

川場の森林(やま)が育てたお米が、特製のモツ煮をさらに美味しくしてくれている。

う~ん、堪能!

20100401 永井食堂(渋川市)
RICOH GR DIGITALⅡ

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