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2010年4月21日 (水)

季節外れの雪

20100421yukigesiki

4月16日の午後から降り出した雪は夜半過ぎても治まるどころか、ますます勢いを増して降り続けた。

友好の森では、朝までに20cm程の積雪となったが、村内でも多かったところは30cm余りにも及んだのだそうだ。

なかのビレジの居室で目を覚まして窓の外を見ると、辺りはすっかり真冬の光景であった。
とても4月半ばの景観とは思えない。

この日は、学生を連れて森林(やま)の中を歩き回る予定だったのだが、すっかり油断をして春の装備で来てしまったので、とても山中に入る気にはなれなかった。

そんなこんなで、思いがけずのんびりしていると、窓の外に一頭のニホンカモシカが雨宿りならぬ“雪宿り”にやって来て気持ちを和ませてくれた。

20100421katakuri少し日が高くなってから、カタクリの花の様子を見に出かけた。

雪の中で寒さに耐えながらじっとしている。
その姿を見ながら、「今年は種を着けないかもしれないなあ」と思っていた。

カタクリは、虫によって花粉が運ばれる“虫媒花”なので、開花をしても虫が来なければ受粉することができない。

不順な天候の中で、虫たちの活動がほとんど開始されていないのだ。

生物たちは、それぞれの方法で季節を知り、繁殖や成長など、季節ごとの活動を始めるのだが、一端その体内時計がくるわされると深刻な状況に陥る場合が多い。

日照時間の長短で季節を知る生物もいれば、温度の変化で季節を知る生物もいる。

木の葉を餌とする昆虫は、木の葉が開く前に冬眠から目覚めてしまえば餓死を免れないし、虫を食べる渡り鳥は、虫が動き出す前に渡ってきてしまえば子育てをすることができない。
そうして、自然界の歯車が狂い始めると、およそあらゆるところに影響が出る。

今年も、注意深く森林(やま)の様子を見守る必要がありそうだ。

上:20100417 なかのビレジの屋根
下:20100417 雪の中のカタクリ
RICOH GR DIGITALⅡ

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コメント

ごんさん!

でしょ!

投稿: くま | 2010年4月23日 (金) 00時22分

本当だ!
気付きませんでした!!
はっきり写ってますね!スゴイ!!

投稿: ごん | 2010年4月23日 (金) 00時20分

ごんさん!

上の写真にカモシカが写っているのに気が付いてもらえました?

雪の中に点々とカタクリの花が項垂れるように咲いていました。
この場所は斜面が急なので積雪が少なかったので顔を出してくれていたんです。

投稿: くま | 2010年4月22日 (木) 23時26分

予想以上に降ったようで…。
カタクリの健気な姿が切ないです。

投稿: ごん | 2010年4月22日 (木) 23時21分

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