田植えの季節
川場村に田植えの季節がやってきた。
この1週間ほどはずいぶんと暖かい日が続いたものの、風は冬のそれにも似た清涼さを含み、田を潤す水もまだまだ冷たい。
今年は、春の訪れが例年よりものんびりしているようだ。
虫たちの動きもまだあまり活発にはなっておらず、野山を散歩しても、あまり姿を見かけない。
農家の方に聞くと、できることならば今月20日くらいまでは田植えを延ばしたいというのが本音なのだそうだが、リンゴの花の摘花も控えていて、そうも言っていられないとのことであった。
稲の苗は、田の植物と同様に、植え付け後の初期成長が悪いと、後々まで影響が出る可能性も高く、この気候下での田植えはリスキーなことなのである。
昨日までに、“くろぬり”と呼ばれる畦の成形・修復作業が済まされ、水が引き入れられた田んぼに、本日の早朝、いよいよ苗箱が準備された。
田植えを待つ田には集落と森林(やま)が映されている。
リンゴの摘果作業も控え、農家の多忙な季節がやってきた。
20100509 田植えを待つ田んぼ(中野地区)
RICOH GR DIGITALⅡ
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コメント
ごんさん!
この場所で、この景色が見られるのは、一年のうちでほんの数時間です。
農家の方が、この日は田植えと決めて、田植えの朝に苗箱が並べられます。
そして、そのタイミングで無風でないと、田んぼに映る景色は違ったものになります。
今年はタイミングがバッチリでした!
4時半に起きた甲斐がありました!!
投稿: くま | 2010年5月11日 (火) 12時40分
美しい景色ですね。
投稿: ごん | 2010年5月11日 (火) 11時59分