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2010年5月19日 (水)

四色のイカリソウ

20100519ikarisou

今年は4月27日にイカリソウの開花を初めて確認できたのだが、まさに今が盛り。
村内のそこかしこで、その風変わりな花を楽しませてくれている。

川場村での経験によると、手入れの少し遅れたスギの人工林などの、林道に近いような所で群落をつくっていることが多いように感じている。
市販されている植物図鑑などでは“広葉樹林の明るい林床に自生する”というような説明がなされることが多いが、時折木洩れ日が射すような、ほの暗い林床で出逢うことが多い。

このイカリソウ、これまで川場村では、写真右上のような薄いピンクの花にしかお目にかかったことがなかったのだが、今年は新しい発見があった。

お馴染みの薄ピンクの花色に加えて、濃い青紫のもの(左上)、赤紫のもの(左下)、そして純白のもの(右下)と4色の花が迎えてくれたのだ。

他県の例では、地域によって花色に差異があるところもあると聞くが、この四色の花は、半径10m以内ほどの狭い範囲で咲いていた。
これだけ近いところで花色が異なるということは、アジサイのように土壌の酸性度によって花色を変えるということでもなさそうだが、何か理由があるのだろう。

また、薄ピンクのものが川場村で多く見られるということは、おそらく繁殖戦略上有利なのではないかとも考えられる。
とすると、ピンク以外の花色のものが、これから個体数を増やすということも無いように思われるのだが、この仮説が的を射たものであるかどうかは、これからの観察によってしか判断できない。

長年通い慣れた川場村で、出逢うことを毎年楽しみにしている植物が新しい顔を見せてくれた。

20100516 四色のイカリソウ(後山)
NIKON D90 70-300

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