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2010年6月20日 (日)

カモシカの体色

20100620kamosika

このところ、なんだかんだと本業(お給料をもらっているほう)が忙しくて、川場村(もらったお給料を使うほう)に脚を運ぶことができずにいる。

この時期の川場村は、まるで幼い子どもの成長のように、日々刻々と季節を進めていて目が離せない頃なのだ。
それなのに、季節の移ろいを自分の目と肌で確かめることができずにいる。
どうも精神衛生上よろしくない。

そこで、たまりに溜まっている自動撮影装置(センサーカメラ)のデータ整理をして気を紛らわすことにした。

そこで見つけたのが今日の2枚。

いずれも、後山に仕掛けたカメラが昨年の11月に記録した画像だが、ともにニホンカモシカが、同じような構図で収まってくれている。

これまでにも何度か話題にしてきたことなのだが、カモシカの体毛の色は地域ごとに似通っているのが一般的で、大別すると、西日本(南)では黒く、東日本(北)では白っぽいものが多いといわれている。
“深山の霊獣”などと云われたほど、山の奥深いところで、僅かな数の個体が棲息していたのだから、遺伝子の交流も限られていたのだろう。
だからこそ、ある地域で見られるカモシカは似たような体色だったに違いない。

それなのに川場村では、写真のように、ほぼ真っ黒な個体も、ほぼ真っ白な個体も確認することができるのである。
他にも、先日紹介したような褐色の個体もいる。

現在のところ、こうした状況を正確に分析するには至っていないが、おそらく、川場村が西日本と東日本の接するような環境にあることと、カモシカが個体数を増やしてきたことで、異なったタイプの遺伝子をもつ個体が混在するようになったことの双方が関係しているのではないかと推測している。

このような状況が、カモシカにとって吉と出るのか、凶と出るのか。
じっくりと観察を続けていかなければならない。

写真上:20091105
写真下:20091127
自動撮影装置

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川場のけものと鳥たち2010」カテゴリの記事

コメント

Berryさん!
こんにちは!

人間でも、世界の距離が縮まることは良い側面と悪い側面がありますよね。
野生の生物でも同じだと思います。

上の黒いカモシカ。
そうですよね!
イノシシと間違えそうですよね!

投稿: くま | 2010年6月21日 (月) 14時10分

あら~上の子は遠目からだとイノシシと間違えそう!
人間と同じで世界の距離は縮まっているのかしら。。。(^^ゞ

投稿: Berry | 2010年6月21日 (月) 10時25分

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