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2010年6月13日 (日)

トド玉

20100613tododama

野生動物による農作物や生活への被害状況を調査するために、少しずつ川場村の農家を訪問させていただいている。

太郎地区のある農家を訪ねると、“サルが出るとトド玉を使うこともあるんだけれど逃げるのはその時だけだなあ”という話になった。
中野地区のリンゴ農家は、クマ対策に使うとも言っていた。

写真がその“トド玉”である。
北海道の花火業者である(株)小原商店が“轟音玉”の商品名で製造販売を行うもので、経済産業省への登録は“動物駆逐用煙火”となっている。
“トド玉”という呼称は、北海道の漁師たちが漁場を荒らす海獣のトドを追い払うために使うことから付けられ普及したようだ。

約4cmほどの球体の中に火薬が入っており、導火線の先のピンク色の部分に着火すると10秒ほどして火薬に引火し轟音を発する仕掛けになっている。
昨年、改良が施されたのだが、それ以前は持ち手(写真の赤いシール部分)が無く、球体を手に持って着火するようになっていた。
何故か、火は導火線の内部を伝って火薬に達する構造になっており、その間は煙もたたず、火も見えないために、着火に失敗したと思って球体を握ったままでいて手指を失ったり、火傷を負ったりといった事故が何件もあったようだ。

免許取得者でないと、使用ばかりではなく、譲渡することもできないという危険物なのである。
国の管轄は経済産業省原子力安全・保安院保安課だというから、なんとも恐ろしい。

野生動物との共存というのは、言葉では美しいが、口でいうほど簡単なものではない。
それでも見つけ出さなければならない途だと思っている。

20100606 トド玉
RICOH GR DIGITALⅡ

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