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2010年7月31日 (土)

ヤマネの生息状況調査

20100731yamane

8月2日から6日の4泊5日で“こどもやまづくり教室(小学校4~6年生が対象)”と“川場まるごと滞在記(中学~高校生が対象)”を並行実施する。
どちらの教室も私が塾長を仰せつかっている“森林(やま)づくり塾”のなかに位置づけられている教室である。

この夏の統一テーマは、森林に棲む様々な生き物を知ることだ。

具体的なプログラムは、蓋を開けてのお楽しみでもあるし、天候や参加者の健康状態等々によって流動的になるものなので、ここでは伏せておくことにするが、企てを一つだけ紹介しておこう。

川場村の森林(やま)には、ヤマネが棲んでいる。
正式和名は“ニホンヤマネ”。
わが国の固有種であり、成獣の平均体長(尾を含めない)は8cmほど、同じく平均体重は、なんと、僅か18g。鶏卵の三分の一ほどの重さしかない極めて小型の齧歯類(ネズミの仲間)だ。

夜行性の動物であり、また樹木の上で生活する動物であり、さらに、前述のように極めて小さい動物でもあるため、人間の目に触れることはまず無い。

わが国最古の哺乳動物であるとも考えられていて、“生きた化石”などと呼ばれることもある。

今回の教室では、こんなヤマネの生息調査をしてみようと思っているのだ。

ヤマネの巣箱を作成し、森林内に仕掛け、センサーカメラで記録を行いたいと思っている。

参加者たちの川場村滞在中に、彼らの姿を確認することは難しいだろうが、動物研究の専門家が用いるのと同じ方法で子ども達が調査を開始するのだ。

国の天然記念物でもあり、群馬県・国の双方のレッドデータリストに“準絶滅危惧種”として記載されている動物の調査を子ども達が行うことにワクワクしてしまう。

今回の写真は、いつもお世話になっている“世田谷区民健康村”の若手のホープ、本木美穂さんから拝借した。
一昨年の秋に、なんとバーベキュー場の薪の間から転がり出てきた、生後約2~3週間ほどのヤマネの赤ちゃんだ。
一緒に写り込んでいる新聞の文字の大きさと較べてみると、その小ささが分かるだろう。

20080925 ヤマネの赤ちゃん(友好の森・本木美穂撮影)

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コメント

ふうさん!

ヤマネの巣箱、見てきました。
ヒメネズミが利用したらしい痕跡(落ち葉が巣箱の半分くらい入っていた)はありましたがヤマネは未だのようです。
焦らず、観察を続けたいと思います!

投稿: くま | 2010年9月 4日 (土) 22時01分

教室の巣箱かけの活動、その後どうかしら…。
気になっております。
ぜひぜひ、その後の状況もお知らせください☆

投稿: ふう | 2010年9月 3日 (金) 23時07分

ピッコロさん!
こんばんは。

こう暑い日が続くと、ヤマネ達もしんどい思いをしているのだろうなあ、などと思ってしまいます。
子ども達と仕掛けた巣箱は70個あまり。
これからどのような記録がとれるのか、とても楽しみです。

投稿: くま | 2010年8月12日 (木) 00時03分

ヤマネ、わたしも撮影したいなと思ってて実はいくつか仕掛けてますよ。
半分忘れかけてましたが…、また力を入れようかな。

投稿: ピッコロ | 2010年8月11日 (水) 20時33分

杉山昌典 様

少しでもお役に立てれば幸いです。

投稿: くま | 2010年8月 3日 (火) 21時36分

くま様

杉山昌典と申します。
早速にヤマネの貴重な情報ご教示くださり、真にありがとうございます。

くま様がヤマネ情報をご教示くださった場所を特定致しましたところ、地域2次メッシュコード5539-00にあたり、この場所は過去にヤマネの生息確認がなされておらず、ヤマネの目撃情報が出ていない空白地点でした。

早速にご教示頂いた情報を「2008/9群馬県利根郡川場村にて、バーベキュー用の薪置き場でヤマネの幼獣が発見された。写真撮影を行い、夜間に発見場所近くの森林に放したところ、ヤマネは滑るように林内に戻っていった。」との内容で記載させて頂きたいと思います。

私の不勉強もありますが、ヤマネ目撃情報がなかなか収集できない状況でしたので今回ご教示頂きましたヤマネの情報は貴重なもので真にありがたく厚く御礼申し上げます。
また是非ヤマネの目撃情報等ありましたらご教示頂ければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
この度はどうもありがとうございました。

投稿: 杉山昌典 | 2010年8月 2日 (月) 20時47分

杉山昌典 様

お問い合わせありがとうございます。
貴ブログも拝見させていただきましたが、真摯にヤマネと向き合っていらっしゃる様子がよく分かりました。

お問い合わせの件ですが、2008年9月25日の日中に、バーベキュー用の薪置き場で発見された個体です。
撮影も同日に行い、夜に発見場所近くの森林に放したところ、滑るように林内に戻っていったそうです。
場所は群馬県川場村です。

ヤマネを始めとする野生鳥獣と人間の共存の途を探って参りたいと考えておりますので、何かございましたらご指導いただければ幸いです。

投稿: くま | 2010年8月 2日 (月) 01時19分

くま様

はじめまして、長野県在住のまりねずみこと杉山と申します。
突然のコメント問い合わせで申し訳ありません。
友好の森・本木美穂様撮影のヤマネ写真につきまして、その詳細を知りたく不躾ながらコメント書き込みさせて頂きました。
私は職場でヤマネの生息調査を行っているのですが、全国のヤマネ発見事例を収集してヤマネの生息分布図を作成しております。

http://maps.google.co.jp/maps/ms?cd=2&hl=ja&ie=UTF8&t=p&lr=lang_ja&oe=UTF8&msa=0&msid=114909882590959285287.0004647f3688ebd8ebc44&start=80&num=200&z=8

誠に勝手なお願いで申し訳ありませんが、撮影年月日・場所(市町村名)等、お教え頂ける範囲で構いませんのでその詳細をご教示いただけましたなら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 杉山昌典 | 2010年8月 2日 (月) 00時57分

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