カモシカの夏の乗り切り方
後山には、片手の掌でせき止めることができるほど小さな小さな湧水点がある。
これほど細い流れなのに、一年中涸れることがない。
この湧水点に向けて自動撮影装置を設置してからほぼ一年が経とうとしている。
その結果、これまでに、様々な動物が訪れてくれていることが分かってきた。
ホンドリス、テン、ホンドキツネ、ノウサギ、タヌキ、アナグマ、ハクビシン、ニホンカモシカなどである。
なかでも、ニホンカモシカの写る頻度が突出して高い。
画像からの判断では、写真のパンダのように四肢が黒く胴が白い個体と、全身が黒褐色の個体の、2個体が入れ替わり立ち替わり利用しているようだ。
けれども、同時に記録されることはないので、どうやら重なり合う別々のテリトリー(縄張り)をもつ個体の共同使用地になっているようだ。
この日も、午前11時頃に現れると、ほぼ1時間もの間、腹を水に浸け休んでいった。
全身を地べたに擦りつけるような、いわゆる“ヌタを打つ”と呼ばれるような行動ではなく、静かに利用する水辺であるようだ。
定点の観測を続けていると、じわじわと色々なことが見えてくる。
20100706 腹を冷やすニホンカモシカ(後山)
自動撮影装置
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コメント
ぼるねおさん!
そうですね!
余計な憶測を挟まずに、しっかり観察を続けたいと思います!
今年の川場はツキノワグマの活動が活発ですよ!
投稿: くま | 2010年7月31日 (土) 00時47分
個体差かどうかは、
継続観察が明らかにしてくれると思います。
楽しみにしています!
投稿: ぼるねお | 2010年7月31日 (土) 00時27分
ぼるねおさん!
遠くマレーシアからのコメントありがとうございます!
随分成長したでしょ!
黒い奴が腹を冷やす画像は記録されていないんですよ。
個体差なんでしょうかね?
投稿: くま | 2010年7月30日 (金) 19時10分
例のカモシカ、ずいぶん大人顔になりましたね!
黒褐色の個体も腹を冷やしているでしょうか。
昨年観た時は、
腹冷やし行動はパンダ個体のみで、
一緒にいた黒褐色個体は数m先で休んでいました。
投稿: ぼるねお | 2010年7月30日 (金) 15時29分