カナブン
今年は、本当に昆虫が少ない。
夏の昆虫の代名詞でもあるカブトムシやクワガタにも殆ど逢うことがないまま、この時期を迎えてしまった。
四月中頃に大雪が降ったかと思えば、春らしい麗らかな日を迎えないままに夏を迎えた感があり、その後はこの猛暑日の連続というのが今年の季節変化だが、こうした環境が昆虫にも影響を与えているのだろう。
樹液酒場にやってくるカブトムシやタテハチョウなどに出遭うことができるのも、今年は、そろそろ最後だろうと思い、ヒロイド原の“カブトの森”に出かけたが、やはりいない。
“カブトの森”のコナラには、樹液をよく出す樹が何本かあって、毎年観察のポイントにしているのだが、どの樹も樹液の出が悪いし、虫たちも殆ど訪れてはいなかった。
昨年は、比較的多くの昆虫に出遭うことができたので、産卵状況が悪かったのではないのだと思う。
※この記述は、記憶の混乱だったようです。昨年も、冷夏と長雨の影響で昆虫は少ない年でした。お詫びとともに訂正させていただきます。
幼虫時代に充分な成長ができなかったのか、越冬が上手くいかなかったのか。
はっきりとしたことは云えないが、ともかく今年は虫たちがとても少ない。
今年の虫が少ないということは、来年以降にも影響が出ることは必至である。
自然環境や農林業に深刻な影響が出なければよいのだが、心配である。
何本かのコナラを確認して歩くうちに、ようやく出遭うことができたのが写真の“カナブン”である。
今年の過酷な環境下でも、次世代に命を繋ぐ行為に励んでくれている。
ところで、“カナブン”は漢字では“金蚊”と書き表される。
金属光沢の外殻を身にまとい、ぶーんと翔んでくるから“金蚊”である。
ご存じだったろうか。
20100815 カナブンの交尾(ヒロイド原)
NIKON D90 105MICRO
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