セモンジンガサハムシ
これもまた小さな小さな昆虫。
セモンジンガサハムシという甲虫だ。
漢字で書くと“背紋陣笠葉虫”。
前翅と胸部の外殻に透明な部分をもつ虫で、堅い殻で身を守りつつ、殻の中から外界を見渡せるという驚くべき構造を有している。
亀は甲羅に隠れれば外の世界を見ることができないが、この虫はそれができるのである。
体長は5mmほどで、バラ科の植物の葉を食べて育つ。
北海道から九州にまで棲息する昆虫で、とくに希少種ではないのだが、葉の裏にぴったりと身を寄せていることが多く、なかなか目にとまりにくい虫である。
森林(やま)の生態系は、本当に様々な生物で成り立っているものである。
20100825 セモンジンガサハムシ(友好の森)
NIKON D90 105MICRO
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