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2010年9月 6日 (月)

クマに遭遇しないために

20100905kuma

先日も述べたように、クマが棲む森林(やま)こそが魅力ある森林である。
けれど、クマが人身被害を起こす確率が、他の野生動物に較べて高いことも事実だ。
クマにだって個性はあり、様々な性格の個体がいることが知られているが、それでも一般的には臆病と云ってもよいほどに慎重な動物なのだが、わが身や子どもに危機が迫った際には、攻撃という回避手段を執るのである。

クマの棲む森林(やま)を守り、そしてクマによる事故を起こさないようにすること、これは実現可能なことであるし、人間の責任なのではないだろうか。

そのためには、クマに出遭わないようにすることが最も大切なことである。

では、どのようなことに注意をすればよいのだろうか。
彼らの生理や生態を手がかりに考えてみると、いくつかの簡単な注意事項を守れば、かなりの確率で接近遭遇を回避することができそうだ。

具体的な方法については、(有)アウトバックのHPや、群馬県環境森林部自然環境課のHPが非常に充実しているので、参考にしていただきたい。

ようするに、①クマは、他の動物を積極的に狩り食料とする動物ではないこと、②嗅覚・聴覚ともに優れ、とても慎重な動物であることを踏まえれば、何らかの理由で、彼らが人間の存在に気づかずに接近してしまったときに事故が起こりやすい、ということを理解していればよいのである。
基本的には人間の存在を知らせることが事故回避の第一であると心得たい。

昔から、林業関係者など、森林(やま)に関わりながら生きてきた人々には、山の神の前で柏手を打ってから入山するという習慣をもってきたのだが、森林の動物たちとの、互いの不幸を招く接近遭遇を回避する手段としても機能してきたのではないだろうか。

森林(やま)の入口で、同行者の健康状態や持ち物などについて、元気な声で確認をしあうなどというのも、現代的で、かつ有効な方法となりそうだ。

20100816 深夜に活動するツキノワグマ
自動撮影装置

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コメント

こにタンさん!
こんばんは!

かつては、何人かで行っていた山菜採りに独りで行くようになったり、畑や人家の傍の草刈りにまで手がまわらなくなったり、様々な原因が考えられますよね。
そして、そういった事は、動物が引き起こした問題ではなく、社会の問題ですよね。

直接的にも、間接的にも、野生生物と人間が共存できる社会を築くために努力をしていきたいと思っています。

投稿: くま | 2010年9月 7日 (火) 00時53分

群馬県内では、このところ、ツキノワグマによる人身事
故が続いていますが
全国的にも今年はクマの出没が多いようですね。
人身事故は起こってはいけないと思いますが
人間側に原因があるものも少なくないように感じます。
正しい知識を持つことにより、人・熊双方にとって不幸な事故の多くは回避可能ですよね。

投稿: こにタン | 2010年9月 6日 (月) 21時29分

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