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2010年9月16日 (木)

ママコナ

20100916mamakona

今月の初めに、川場村と沼田市にまたがる“21世紀の森”まで足を延ばしてきた。
ここは、村内では珍しくブナの巨木が見られる地域で、ツキノワグマの痕跡もとても濃いところだ。

林道を歩いていると、法面に見慣れぬ、濃い紫色の花が咲いているのに気づいた。
私は初めて見る花だ。
写真に収めて帰り、植物の専門家に同定を依頼するとゴマノハグサ科の“ママコナ”という植物だと教えてくれた。

花や葉の形から、種までは分からないがシソ科に違いないと断じていたのだが、ゴマノハグサ科だというからすっかり自信を無くしてしまった。

そして、“ママコナ”という聞き慣れない名前についても勘違いをした。

タデ科の植物で“ママコノシリヌグイ”という植物があるのだが、漢字で書くと“継子の尻拭い”というなんとも怖ろしい名前が付いている。
川場村では未確認なのだが、怖ろしい名前が印象的で記憶に残っている。

その昔、紙が高級品だった頃は、葛などの植物の葉をトイレで使用していたそうである。
継母(ままはは)が自らの腹を痛めた子ではない継子(ままこ)に嫌がらせをするために、軟らかな葉と、この“ママコノシリヌグイ”をすり替えたのだというのが、この植物の名の由来なのだそうだ。
それほど、この“ママコノシリヌグイ”には鋭い棘が生えているのだ。
ちなみに、韓国では“嫁の尻拭き草”というのだそうだから、どこでも似たような怖ろしい発想をするものである。

さてさて、話は“ママコナ”である。

この名を聞いたときに真っ先に浮かんだのが、“ママコノシリヌグイ”だったので、“ママコナ”は“継子菜”のことで、とてつもなく不味いのだろうと早合点をした。
調べてみると大違いで、“ママコナ”は“飯子菜”であった。
“飯子”はご飯粒を意味する。

花弁(花唇)に白い楕円形の隆起が見られるが、これをご飯粒に見たてたというのが定説だが、別説では、種子がご飯粒に似ているからとも云われている。

全国の森林の、乾燥気味で痩せた土地に生育する半寄生植物である。
“半寄生”というのは、自らも光合成を行い、寄生しなくても生長するが、イネ科やカヤツリグサ科の植物が近くにあると、その根に寄生するという生態を指している。

20100903 ママコナ(21世紀の森)
NIKON D90 105MICRO

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