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2010年9月10日 (金)

古道のクリオネ

20100909kariganesou1

川場湯原の太郎地区を抜け、木賊(とくさ)地区へ向かう道の途中に“千貫峠”の入口がある。

この古道は、1569年に、沼田万鬼斎顕泰が川場の合戦に敗れ、会津城主芦名盛重を頼って逃げ落ちる際に使った道だと伝えられている。
途中、峠に立つ立派な松を見て、「さても良き松かな、われ世にある時ならば千貫文の領地にも替え難し」と詠んだことに因んで、“千貫峠”の名が付けられたと云われる。

現在は、この峠道は草に覆われて、通行が困難になっているのだが、どこまで行けるものかと確かめに行ってきた。

峠の入口から30分も歩くと、道は徒手では通れないほどの草に覆われてしまっていて、仕方なく引き返すことにした。

20100909kariganesou2ちょうどその辺りの川沿いで、可愛らしい花を見つけた。

わが国の山野草には、あまりない薄紫色、雄しべと雌しべが長い弧を描いているのも不思議な造形だ。

クマツヅラ科の多年草で“カリガネソウ(雁草)”という。

今回が、川場村では初めての出遭いであった。

5枚の花弁に昆虫がとまると、その重さでしべが下方に降りてきて昆虫の背中につく仕掛けになっている。

花の季節だけのことだそうだが、全草からとても強い、ちょうどゴーヤの茎を手折った時のような臭いがする。
可愛らしい花に似つかわしくない臭いで、多くの人々が不快であると感じるようだ。

大分秋めいてきた風に揺れる姿は、まるで北海の妖精“クリオネ”のようでもあった。

20100902 カリガネソウ(千貫峠)
NIKON D90 105MICRO

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川場の花図鑑2010」カテゴリの記事

コメント

ごんさん!
こんばんは!

川場の歴史も、なかなか面白いんですよ!

投稿: くま | 2010年9月10日 (金) 00時48分

かわいらしい花ですね。

古道の話を聞いて行ってみたくなりました!

投稿: ごん | 2010年9月10日 (金) 00時23分

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