野生動物を考える
太郎地区の方々から、大日堂の念仏講に招いていただいたので、少し時間を頂戴し、地域の野生動物調査の途中経過の報告をさせてもらった。
センサーカメラ(自動撮影装置)の紹介や、それによって写しとめられた野生動物の姿を見ていただき、どのような動物がこの地区に棲息しているのかを説明した。
すると、誰それの畑にもクマが出たとか、どこそこの家でハクビシンがいたとか、私の拙い話を補足してくれる情報が次々に飛び出してきて、とても活気のある時間となった。
やはり、この地域は鳥獣害が深刻なのだ。
だからこそ、皆が皆、熱心に参加してくれた。
地域の方々が経験則によって知っていることがかなり正確な面もあれば、逆に勘違いをしていたり、ある種の動物の存在に気付いていないような面もあることをお話しすると、「ああ、そういうんかい(ああ、そういうものですか)」という声があちらこちらから上がった。
「やっぱり、ちゃんと勉強しなくちゃダメだいねえ」
「おれんちの畑にもカメラ仕掛けてくれよ」
「次は、いつ来るんかい」
調査や研究を進め、地元に還元するための沢山の宿題とヒントを戴き、とても楽しく有意義な時間を過ごさせていただいた。
そして、苦境に立たされながらも、明るく、強く団結する地域の方々の姿に励まされた晩となった。
20100923
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