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2010年9月24日 (金)

大日堂の念仏講

20100923tarou1

川場湯原地区に“太郎”という集落がある。

生品や天神、立岩などという集落が、比較的平坦地に拓けた、典型的な農村地帯であるのに対して、この太郎は集落に山が迫る山村地帯である。

集落の東西を挟むように尾根がはしり、その間の沢沿いの僅かな土地に農地と集落が展開し、現在、18戸(登記上は19戸)の家がこの集落を守っている。

そうした地形的な制約もあり、村内でも過疎化と高齢化に悩む地域なのだが、追い打ちをかけるように野生動物による被害も深刻化している。

こうした地域の活性化に幾ばくかでも役立てばと思い、野生動物の生息状況や、農業被害の程度、そしてそれらに対する住民感情などに関する調査を行ってきた。

そうした縁もあり、昨日(9月23日)、地域のお祭りに招いていただいた。

毎年秋になると見事な黄葉を見せてくれる“太郎の大銀杏”のもとにある大日堂で開かれる祭りだ。

祭りといっても、歌舞音曲夜店がでるような祭りではない。
地域の住民が行う“念仏講”が中心の静かな祭りである。
ささやかな酒肴で談笑した後は、お堂の中に据えられた大日如来像を拝み、皆で念仏を唱える。

“祭り”の原点は“祀り”であることを思い出した。
連綿と続けられてきた地域文化の一端に触れたように思う。

20100923tarou2

ふと、堂内の天井を見上げると、歳月を重ねて飴色に輝く天井板の一枚一枚に見事な絵が描かれていた。

こうした装飾が施された意味も、いつの頃の作なのかも今のところ分からないが、不思議なほどに魅了された。

絵の意味が理解できた時には、今よりも、もう少し川場村を理解できるのではないかと思う。

20100923 大日堂の念仏講(太郎地区)

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