おなじみさん
先日実施した養成教室で、小雨降る中をおしてカブトの森に出かけた。
翌日に行う間伐の対象木を選び、作業の手順などを確認して宿舎である“なかのビレジ”へ戻る途中で一頭のニホンカモシカと出遭うことができた。
もう時刻は16時をまわり、まして小雨が降り続くような天候だったので、辺りはずいぶん暗くなっていた。
カメラのISO感度を3200まで上げ、それでも1/5秒のシャッターしか切れない。
何枚撮り直しても、手持ちのカメラではブレがおさまらない。
杉木立にカメラを押し付けて、どうにかこうにか撮ったのがこの一枚。
言い訳ばかりしているようだが…そのとおりなのである。
それはさておき、このカモシカ。
実は、お馴染みの一頭だ。
これまでにも、しばしばお目にかかっている。
初めて、それと意識したのは2008年の9月28日のこと。
“森の村”のすぐ傍での出遭いだった。
体格や風貌から判別できることもあるが、このカモシカの場合はもっとはっきりとした特徴をもっている。
右の耳に大きな切れ込みが入っているのである。
この個体は、角輪の具合などから雌だと思われるので、耳の傷は雌どうしの縄張り争いでついたものなのかもしれない。
カモシカは、雄も雌も、それぞれ異性が自分の縄張り(テリトリー)に侵入することには寛大なのだが、同性どうしでは自分の縄張りを侵すことを決して許さないのだ。
当のカモシカには気の毒だが、こうした傷も個体識別の大きな手がかりになるのである。
耳に傷をもつので“ミミ”とでも名付けようか。
20101009 ニホンカモシカ(友好の森)
NIKON D300 28-300
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コメント
シルクさん!
そうそう!
あのカモシカ君ですよ!
投稿: くま | 2010年10月15日 (金) 17時30分
ごんさん!
う~ん、ダメかぁ~。
なにか良い名前を付けてあげてください!
投稿: くま | 2010年10月15日 (金) 17時29分
このカモシカはくまさんの本のしおりのモデルさんですか?
今回も、このモデル具合・・Good job!ですね。
*杉の丸太イスは夏の夕涼みやBBQ、庭でのティータイムに大活 躍しています。
投稿: シルク | 2010年10月15日 (金) 14時41分
“ミミ”ですか、可愛いですね♪
でも…この顔みてると…なんか…もう少し笑える名前が似合うカモしか(笑)……失礼しました。
投稿: ごん | 2010年10月15日 (金) 12時25分