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2010年10月26日 (火)

臭いの正体

20101026supponntake

後山を散策していると、何かが腐ったような、あるいは便臭に近いような臭いがするのに気が付いた。

森林(やま)では臭いも様々なことを教えてくれる。
カブトムシがいるところはカブトムシの臭いがするし、獣臭いと思ったらすぐ傍にヌタ場があったりする。そして、松林は松林の、杉林は杉林の臭いがする。

だから、長い間、森林(やま)の中で面白いものを探し続けていると、臭いの変化に敏感になってくるのだ。

この日に嗅いだような臭いがすると、草食ではないタイプの動物が近くにいることがあるので、すぐさま辺りを見渡した。
すると、動物ではなく、一本の変わった形のキノコが目に入った。

臭いの正体は、このキノコだったのだ。

スッポンタケというキノコで、高級中華食材のキヌガサタケなどと近い種類である。
名前の由来はいうまでもなく、その形状が首を伸ばしたスッポンに似ていることに因る。

臭いは、写真の暗緑色の部分から発せられているのだが、この部分は“グレバ”と呼ばれる部位で、ここに胞子が存在し、臭いに惹かれてやってきたハエなどに胞子を運ばせようとしているのだ。

キノコの繁殖戦略も実に手が込んでいて面白いものである。

(2010/10/16 後山)
NIKON D300 28-300

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