出遭い
秋から冬へと装いを替えつつある森林(やま)を愉しんでいると、山肌に一頭のニホンカモシカが佇んでいた。
森林(やま)で野生動物と出遭うのは、何度経験しても、そして何歳になっても鳥肌が立つようなうれしさを覚えるものである。
一度でも、動物と出遭った場所には再会を期待して、何度も何度も足を運ぶこととなる。
しかし、そう簡単には再び出遭うことはできないのであるが、何度かに一度でも再会を果たすと、そこは宝物のようなとっておきのポイントとなる。
子どもの頃にこうしたポイントを見つけてしまおうものなら、それからの生涯を野生動物の観察にかけることになるかもしれない。
実際、こうした原体験をもつ研究者も多いのだ。
カモシカは、落ち葉の絨毯を踏みながら、ゆっくりと離れていった。
いよいよ厳しい季節がやってくる。
これからの半年近くもの間、僅かな食料で命を繋がなくてはならない。
なんとか無事に春を迎えてほしいものである。
(2010/11/14 谷地地区)
NIKON D300 28-300
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コメント
ピッコロさん!
なれてくると、格好をつけて“なーんだカモシカかあ”なんて言ってみたくなったりもしますが、実のところ、やっぱりワクワクしますよね!
投稿: くま | 2010年11月23日 (火) 00時28分
わたしも土曜日にカモシカに遭遇しましたよ。
斜面をダッシュで駆け下りて行きましたが、一瞬その姿を確認できました。
野性動物に遭遇するのは本当に偶然のできごとだからうれしいですね。
投稿: ピッコロ | 2010年11月22日 (月) 23時36分