黄葉
このところ、入学試験やら何やらであたふたバタバタと過ごしており、川場村にもご無沙汰が続いてしまっている。
川場村では、森林(やま)が燃える季節も終わってしまっていることだろう。
そんなわけで、写真は、ちょうど2週間前の友好の森で撮影した一枚。
森林(やま)の中に分け入って、上を見上げるとダンコウバイが目を愉しませてくれていた。
鮮やかなのに、落ちついていて、艶やかなのに、心を静めてくれる。
都会では、なかなか出遭うことができない色彩だ。
ダンコウバイは、ヒトツバカエデなどと並んで、葉を黄色く染める樹木の代表だと思う。
深紅に森林(やま)を染め上げる“紅葉”も良いものだが、“黄葉”もまた良いものだ。
ダンコウバイは、漢字では“檀香梅”。
“梅”の名が付いてはいるが、クスノキ科のクロモジ属に分類されており、なるほど、同属のクロモジやアブラチャンとよく似た花を着ける。
この名に冠される“檀香”とは、白檀の漢名で、種子や材に白檀に似た芳香があることから名付けられている。
春には花が、秋には黄葉が、それぞれに気持ちを和らげてくれる樹木である。
(2010/11/13 中野地区友好の森)
NIKON D300 28-300
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コメント
ごんさん
こんばんは!
森林(やま)のなかで時々立ち止まって、上を向いてみる。
首が痛くなったら、寝ころんで。
ふかーく息をしながら、静かに見ていると目の前の景色に自分が吸い込まれて同化していくような、不思議な感覚を愉しんでいます。
投稿: くま | 2010年11月28日 (日) 23時46分
癒されますね
投稿: ごん | 2010年11月28日 (日) 23時33分