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2010年11月 7日 (日)

テンナンショウの実から思うこと

20101106tennnannshou

3週間ほど前の光景。

川場村には、何種類もの“ヘビの腰掛け”が分布している。
“ヘビの腰掛け”とは、この村の人々が、サトイモ科テンナンショウ属の植物を総称して呼ぶ名である。

秋になると、この仲間が写真のような独特の実を着ける。

地元の方から聞いた話では、この赤く熟した実を焼酎に漬け、その漬け汁を患部に塗ると、痔疾の特効薬なのだという。
テンナンショウの仲間は、有毒のものが多く、食用には適さないのだが、根茎を掘り採って打ち身やねんざの薬にしたとも聞いたこともある。

実際に地元の方々が利用し、その効果を確かめ、語り継いできたのだから確かに効果があるのだろうし、大きな副作用等も無いのだろう。
こうした知恵を現在に受け継いでいくことからも、森林(やま)の価値を再確認する手がかりが得られるのではないかと思うのだが、わが国では業種・業界毎に様々な“縄張り”があり、そして、その“縄張り”を護るために、目が回るほど多くの許可・認可を得なければならない制度が複雑に存在していて、これが邪魔になることもある。

こうした社会制度を根底から否定するつもりは毛頭無いが、つまらない利権争いや、権力抗争のしわ寄せを喰い、森林(やま)が犠牲を強いられてきた歴史もあるように感じている。

川場村の森林(やま)が宝の山であることを、まず地域の方々が再認識することから始める必要がありそうだ。

(2010/10/16 後山)
NIKON D300 28-300

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コメント

イサさん!

お褒めにあずかり光栄です!
また来て下さいね!

投稿: くま | 2010年11月11日 (木) 13時08分

くまさんとこに遊びに来ると
かしこくなるわ
そうなんだ~

またきます

投稿: イサ | 2010年11月10日 (水) 16時42分

イサさん!

“ヘビの腰掛け”の根っこ(根茎)も打ち身やねんざの薬になるんですよ!
以前にこのブログでも紹介させていただきました。
参考にしてください!

http://kawabano-yamadukuri.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-242a.html

投稿: くま | 2010年11月 9日 (火) 13時57分

思わずうんうんとうなずいてしまいました
(森林は宝)ほんとですね~

蛇の腰掛ね~
サルノコシカケは耳にしてます
母がやはり山が好きで
あれもこれもいい~と色んな薬草
乾燥させて飲んだり
打ち身用の薬も作ってくれます。
蛇の腰掛ではないですけどね~

投稿: イサ | 2010年11月 9日 (火) 12時46分

こにタンさん!
こんばんは。

私が学生時代に教わったことのうちで、もっともよく記憶に残っていることは「木材は輸入できても、森林は輸入できない」ということです。
これは、林業を否定する言葉のようにも聞こえてしまいますが、それどころか、国内の第一次産業を大切にする根拠の一つなのだと思います。

投稿: くま | 2010年11月 7日 (日) 22時18分

先月開催されたCOP10では、遺伝子資源へのアクセスと利益配分をめぐる先進国と発展途上国の対立がクローズアップされましたが、
国内にもまだまだ発見されていない貴重な資源があるように思います。
それと、中山間地の農林業が衰退すると、森林(やま)の恵みを利用する知恵や技術が失われてしまうのではないかと心配です。
「森林(やま)は宝」。国民全体で共有したい認識ですね。

投稿: こにタン | 2010年11月 7日 (日) 18時37分

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