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2010年12月 3日 (金)

スズメバチの越冬

20101203kirosuzumebati

今年も、あと僅かというところまでやってきた。
無為に過ごしていても月日というものは流れるもので、また何も為さないままに一年間を過ごしてしまった。
数え年で年齢を算えるならば、また一つ歳をとることになる。

写真は、先月半ばの森林(やま)のなか。

数名で、“二十一世紀の森”の近くを散策していると、同行者がアカマツの切り株に足を取られた。
けれども、もう土に還ろうとしている切り株だったので、脚を痛めることもなく、また何の音も立てずに切り株が崩れた。

その切り株の欠片に一匹のスズメバチがしがみついていた。
キイロスズメバチの女王蜂である。

キイロスズメバチは、家の軒先などに大きな巣を作る蜂で、一つの巣に暮らす個体数も多く、また攻撃性も高い蜂なので、人が刺される事故もとても多い。
秋に入ると、新女王が誕生し、雄蜂と交尾を行う。
雄蜂や他の働き蜂(雌)は、気温の低下と共に死滅してしまうが、交尾を終えた新女王だけは次世代に命を繋ぐために冬越しの体勢にはいるのだ。

朽ち木や土塊の隙間でじっと冬を越す。

やがて、雪解けの頃になると、女王は起き出して、花の密や樹液などで腹を満たし、新しい巣造りに取り掛かるのだ。

蹴飛ばして崩してしまった切り株は、そっと元のように戻しておいたのだが、はたしてこの女王蜂は無事に越冬することができるだろうか。

(2010/11/14 谷地地区)
NIKON D300 28-300

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コメント

ごんさん!
こんにちは!

スズメバチのお母さん、無事に冬を乗り切ってほしいものです。
こんな状態の時には、触っても滅多なことでは刺したりしないんですよ!

投稿: くま | 2010年12月14日 (火) 07時59分

くまさんの話を読んだからか、いつもは怖い顔と思うスズメバチですが、この写真の女王は優しく、でも芯のある顔に見えます。
お腹の子と二人で生きていこうと決めた母親みたい。
テレビの見過ぎですかね。

投稿: ごん | 2010年12月14日 (火) 01時02分

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