カテゴリー「森林(やま)づくり活動の記録2010」の23件の記事

2010年12月22日 (水)

協働

20101222kyoudousagyou 12月11日に中野地区の牧野組合・共有林組合の方々と世田谷区民の協働作業を実施した。

主な作業は枝打ちと間伐。
戦後に植栽されたスギの人工林が作業の舞台だ。

参加者は、総勢約70名。
老若男女が揃っての作業も今年で8年目を迎えた。

近年の労働力不足や材価の低迷などから、すっかり手入れ不足になってしまっていた森林(やま)も、この協働作業によって随分とスッキリとしてきた。

途中から二又に分かれてしまったような木や、幹が湾曲してしまった木などを中心に整理をした。

作業が終わった後は、中野地区の集会場に集まって忘年会。

村のこと、地域のこと、森林(やま)のこと、野生鳥獣による被害防除のことなどなど、ワイワイがやがやと村民区民が入り乱れての四方山話に時を忘れた。

(2010/12/11 中野地区)
NIKON D300 28-300

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月12日 (火)

養成教室

20101011youseikyousitu

10月9日から10日にかけての2日間、森林(やま)づくり塾の養成教室を開催した。

今回のメインテーマは“除間伐”。

足場の悪い傾斜地で、刃物を使い、樹木という重量物を扱うので、危険性の高い作業だが、植林地では重要な作業である。

選木の要点に始まり、使用する道具のこと、伐倒の手順、森林の生物多様性に配慮した管理に向けた新たな考え方など、多岐にわたる講義と作業体験。

森林(やま)では、子育てを終えたカラ類が混群をつくりはじめ、里では米とリンゴの収穫が始まった。

20101010 養成教室(友好の森)
NIKON D300 28-300

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月25日 (土)

野生動物を考える

20100924tarou

太郎地区の方々から、大日堂の念仏講に招いていただいたので、少し時間を頂戴し、地域の野生動物調査の途中経過の報告をさせてもらった。

センサーカメラ(自動撮影装置)の紹介や、それによって写しとめられた野生動物の姿を見ていただき、どのような動物がこの地区に棲息しているのかを説明した。

すると、誰それの畑にもクマが出たとか、どこそこの家でハクビシンがいたとか、私の拙い話を補足してくれる情報が次々に飛び出してきて、とても活気のある時間となった。

やはり、この地域は鳥獣害が深刻なのだ。
だからこそ、皆が皆、熱心に参加してくれた。

地域の方々が経験則によって知っていることがかなり正確な面もあれば、逆に勘違いをしていたり、ある種の動物の存在に気付いていないような面もあることをお話しすると、「ああ、そういうんかい(ああ、そういうものですか)」という声があちらこちらから上がった。

「やっぱり、ちゃんと勉強しなくちゃダメだいねえ」
「おれんちの畑にもカメラ仕掛けてくれよ」
「次は、いつ来るんかい」

調査や研究を進め、地元に還元するための沢山の宿題とヒントを戴き、とても楽しく有意義な時間を過ごさせていただいた。
そして、苦境に立たされながらも、明るく、強く団結する地域の方々の姿に励まされた晩となった。

20100923 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月20日 (月)

ヤマネが!

20100920yamane

この夏に、小学生たちと仕掛けたヤマネの巣箱、まさかこんなに早く成果が現れるとは思ってもみなかった。

やはり、ちゃんと棲息していたのだ。

最初に記録されたのが、9月15日の23時頃、そして2度目の記録が9月19日の深夜一時近く。
友好の森に設置したのが、8月3日だから、一月半ほどで彼らが訪れてくれたことになる。

上の写真は、2度目の記録だ。
やや強引に引き延ばしたものだから、画像は不鮮明だが、頭の後ろのほわほわした毛や、背中を走る黒いライン、ほっぺたを撫でたら気持ちがよさそうな尾っぽ、間違いなくヤマネである。

1枚目の記録は、巣箱の巣穴をのぞき込んでいる姿、そして、2枚目のこの写真は巣箱のすぐ傍を、頭を下にして移動中の姿である。

実は、この巣箱には、カマドウマ(コオロギの仲間)や蛾がよく入り込んでいた。
もしかしたら、ヤマネには格好の餌場として認識されたのかもしれない。
気まぐれで放浪癖のあるヤマネのことだ、散歩の途中でちょっと立ち寄っただけなのかもしれない。
いずれにせよ、これからの観察で明らかになることだろう。

現場で、素直にガッツポーズだなんて何年ぶりのことだったろう。

20100919 ヤマネ(友好の森)
自動撮影装置

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2010年8月26日 (木)

無事カエル

20100825shuregeruaogaeru

2泊3日の学生実習を終えて、なんとか無事帰還。
森林・林業・山村問題等について学ぶ大学生を率いての実習が開始されて、ほぼ30年が経った。
私自身も、初めての川場村はこの実習だった。

これまでに、実人数で、ゆうに千を超す学生達がこの実習に参加してきた。

一人一人の学生達に、この実習で何が刻まれてきたのだろうか。

よく汗をかき、よく呑み、よく語ってきた。

“継続は力なり”というが、どんな力になってきたのかまだまだ分からない。

学生達が、その存在に気づきもせず、すぐ脇を通り過ぎるのを見守るようにカエルがいた。

20100825 シュレーゲルアオガエル(友好の森)
NIKON D90 105MICRO

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年8月23日 (月)

明日から学生実習

20100823amagaeru

夜が明けると、毎年恒例の学生実習である。

炎天下のもとでの下刈りがメインプログラム。

当たり前のことであるが、学生達の年齢はいつもほぼ同じ。
指導に当たる我々はどんどんと歳をとり、年々実習が骨身にしみるようになってきた。

満身創痍の今年の夏。
まして、この猛烈な暑さ、息苦しさ。

乗り切ることができるだろうか。
とてもとても自信がない。

超大型台風上陸直撃、けれど農林業や生活への被害なし。
屋外作業は厳禁。

そんな状況を心待ちにしている今日この頃。

「ばっかだなあ、この暑い中で草刈りなんかすんのかよ~」
カエルもあきれ顔で言っている。

でも、卒業生達がたまに訪ねてくると、川場の話するんだよな…。

20100815 ニホンアマガエル(ヒロイド原)
NIKON D90 105MICRO

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年8月14日 (土)

教室最終日

20100813kodomoyamadukurikyuositu5

8月6日は、いよいよ教室の最終日。
4泊5日の全ての行程を終了した。

部屋中に散らかった自分の荷物を一つ一つ確認しながらリュックに詰め、部屋の掃除を終えると閉塾式を行った。

参加者一人一人にリーダーから修了証が手渡された。
修了証は、川場村の木でつくられた特別製。
みなかみ町の里山の学校の製作だ。

いろいろな生物が、様々な環境を利用しながら森林を構成しているということを伝えたかった今回の教室。
どれくらいのことを参加者たちに伝えることができたであろうか。

20100806 教室最終日

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年8月13日 (金)

教室4日目(2)

20100812kodomoyamadukuri42

村内巡りのゴールは、道の駅“田園プラザかわば”。
5年連続で“関東好きな道の駅”第1位となっている人気のスポットだ。
観光で訪れる方ばかりではなく、地元の方々も買い物に来るのだから、販売されているものの品質や品揃えの良さが伺えるというものだ。

この日は、いよいよ教室最後の晩を迎える。
みんなで考え、みんなでつくった料理でフェアウェルパーティー。

中学生と高校生達の“川場まるごと滞在記”のメンバーは、特製カレーライス。
小学生たちの“こどもやまづくり教室”のメンバーは、班ごとに、サラダ・スープ・デザートを担当した。

村巡りのゴールを田園プラザに決めたのは、このパーティー料理のための買い出しをするためだ。

この季節、どんな野菜が並んでいるのか。
せっかく川場村に来たのだから、川場村ならではの食材を使いたい。
お金は足りるかな。

一生懸命考えて、楽しく買い出しをした。

買い物の後は、“なかのビレジ”に戻って、冷たーい素麺でお昼ご飯。
川場村からの参加者、タイチ君のお爺ちゃんがつくった日本一のキュウリを差し入れしてもらったので素麺と一緒にもりもり食べた。

お腹もいっぱいになったところで、いよいよ創作料理の調理開始。
各班とも、川場村らしい食材をふんだんに使い、楽しくて豪華で美味しい料理ができあがった。

ご飯の後は、焚き火を囲んで振り返りの時間。
教室初日に書いた七夕飾りの短冊に書いたことを思い出しながら、目標が達成できたか、何を見つけたか、何ができるようになったのか、新しい友達ができたか、一人一人が静かに自分を見つめた。
天を焦がすキャンプファイアーも良いけれど、子ども達だって、こんな静かな時の過ごし方ができるのだ。

20100805 教室4日目

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月12日 (木)

稲の開花

20100812inenokaika

“こどもやまづくり教室”の最中に、なかなか出遭うことができない現象を目にすることができた。

子ども達と萩室地区の農道を散歩していると、青々と茂った水田で、数日前に出穂した稲穂が目にとまった。
よく見ると、薄黄色の雄しべが穂から顔を出している。

子ども達は見たことがない光景だろうと、「お米の花って見たことある?」と聞くと、声をそろえて「あるよ!」と答えが返ってきた。
少し驚いて「どこで見たの?」と聞くと「学校!」とのこと。
そういえば、バケツで稲作体験を行う学校が多いことに気が付いた。

「見たことなーい!」という反応を予想していただけに、ちょっとガッカリである。

けれど、稲をよくよく見ると、まさに開花しているではないか。

稲は、穂先から雄しべをちょこんと出した後に穂が割れ、花粉を飛ばす。
そして、僅か1~2時間もすると、再び穂がしっかりと閉じてしまうのだ。
閉じた後も、雄しべは穂からはみ出したままなので、多くの場合、はみ出した雄しべを見せて“稲の花”だと教えることになる。

気を取り直して、「本当に?ちゃんと咲いてるとこなんて見たことないでしょ?」「一粒一粒がカパッって割れてるのは、1時間か2時間しかないんだよ」
というと、子ども達の目つきが変わった。

良く晴れていて、そよ風が吹いているような日の午前中。
一年に一度だけの、まさに神秘の時間に立ち会うことができたのだ。

私のホラ混じりの話など忘れ去ってくれてよい。
こうした光景に出遭えたことは、一生の宝物として胸にしまってくれると良いのだが。

20100805 開花中の稲(萩室地区)
RICOH GR DIGITALⅡ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

教室4日目(1)

20100811kodomoyamadukurikyousitu41

長いと思っていた“こどもやまづくり教室”そして“川場まるごと滞在記”も折り返しを過ぎ、残すところ後2日間。
教室4日目を迎えた。

この日は、朝から好天に恵まれたので、朝食前に早朝散策に出かけた。

虫も鳥も、炎天下ではジワッと暑さをやり過ごしているが、こういう時の早朝は賑やかだ。
陽が高くなると、活動するのに適さないことを分かっているのだろうか、「今のうち」とばかりに虫が翔びかい、小鳥もしきりに囀っている。

なかのビレジを出発して、目指すはヒロイド原。
早起きのご褒美にブルーベリーの食べ放題。
一粒ずつちまちま食べずに、手のひらいっぱいに収穫した実を一気に頬張ると美味しさ倍増。
完全無農薬栽培だからこそ、ハチにはご用心。
アマガエルやジョウカイボンにもこんにちは。

早朝散策のおかげで、いつもより美味しく食べた朝食をすませると、村内巡りに出かけた。

村内に沢山ある湧き水の一つ、“鍛冶沢の銘水”でひと休み。
嬉しい木陰に、とびきりの銘水が子ども達を迎えてくれた。

それから、木々の間を少し歩くと、眼前一面にひろがる田園風景。

川場村の森林(やま)の多くは、地元の農家の方々が育て、守ってきたもの。
“農”という営みが創ってきた景観の中を歩くのも“森林(やま)づくり”の第一歩なのである。

ちょうど、田んぼの稲が出穂の時期を迎えていて、なかなかお目にかかることができない稲の花を見ることもできた。

リンゴの木にはまだ青いリンゴの実が実り、吹く風に稲の波。
村内巡りの目的地、道の駅“田園プラザ”はもう目の前だ。

20100805 村内巡り

| | コメント (0) | トラックバック (0)