久々の川場村
3月に入って、やっと川場行きが実現した。
前回が、昨年の12月11~12日だったので、ほぼ3ヶ月もご無沙汰したことになる。
3ヶ月といえば、一年の4分の1である。
こんなに長い時間、川場村観察を怠ってしまったのだ。
降霜・降雪の時期も毎年異なるし、そうした気候の変動に合わせて生物の様子も年ごとに違う。
川場村の生物暦(フェノロジー)を纏めたいと思っているのに、痛恨のご無沙汰になってしまった。
地元の方にお聞きすると、このところ連日の小春日和が続いたそうで、この時期にこんなにも雪が少ない川場村は滅多にないことだ。
村内で最も標高の高いところにある“木賊(とくさ)”という集落はどうだろうかと思い、車を走らせてみたが、やはり雪は少ない。
橋の上から川面を眺めると、風に舞う粉雪と霧にけぶって、日本画のような落ちついた景色を目にすることができた。
猿害に苦しむ川場湯原地区の太郎集落の上流部に位置するこの集落も、やはりニホンザルが多く棲息する地域の中にある。
樹木にサルの食痕が多く残されていた。
樹木の表面の固い皮(外樹皮)の内側にある、水分と糖分を多く含んだ層を目当てにサルが皮を剥いた痕跡だ。
この日は、サルを直接目にすることはなかったが、多くの樹皮剥ぎ痕がサルの存在を教えてくれた。
(2011/03/01 木賊地区)
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コメント
ふうちゃんさん!
こんにちは!
広州からのコメントありがとうございます!
サルが好んで樹皮を剥ぐ木は、やはりあるのです。
桑の木なんかとくに大好きで、樹皮を剥がれて真っ白な木肌がサルの存在を知らせてくれるんですよ。
投稿: くま | 2011年3月 6日 (日) 22時40分
サルの食痕、初めて見ました。
雪化粧と相まって、寒々しい感じを受けました。
やはり、狙われる木の種類って、あるのでしょうか?
投稿: ふう | 2011年3月 6日 (日) 02時46分