春のカモシカ
雪に阻まれてなかなか回収に出かけることができなかった自動撮影装置のデータを回収しに行ってきた。
ヒロイド原の一画にある、一年中涸れることのない水場には、ニホンジカとニホンカモシカが記録されていた。
ツキノワグマやアナグマなど、冬ごもりをする動物が記録されないのは当たり前のことだが、イノシシやテン、それにタヌキやキツネなどが記録されていないのが不思議だ。
この地点から数百メートルしか離れていない地点に設置してあるカメラには、頻繁に写っているこれらの動物は、何故かこの水場をあまり利用していないようだ。
どのような理由があるのだろうか。
写真は、3月14日に記録された雄のニホンカモシカ。
目を細めて眼下腺を倒木に擦りつけている。
いかにも気持ちがよさそうである。
人間だって痒いところを掻くのは気持ちがよい。
カモシカが、眼下腺を擦りつけるのは、テリトリーの宣言だと考えられているが、テリトリーを主張するという生きるために必要な行為が気持ちよいのは、気持ちが良いというご褒美を用意して、必要な行為を実施させるという遺伝子の戦略なのだ。
それにしても、春の陽気の中で本当に気持ちがよさそうだ。
そろそろ、葉を着ける植物が増えてきたので、気持ちもいくぶんのんびりしてきた頃なのだろう。
(2011/03/14 中野地区友好の森)
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コメント
ごんさん!
昨日も今日も、カモシカさんに出遭ってきました!
投稿: くま | 2011年4月17日 (日) 23時25分
なんででしょうね、なんででしょうね?!
うわぁ~~~気になるなぁ!!!
カモシカさん、もっしゃもしゃ。
春の陽を浴びて、一緒にお昼寝したいなぁ。
投稿: ごん | 2011年4月17日 (日) 09時48分