« 楽しい時間 | トップページ | バッコヤナギの花 »

2011年4月19日 (火)

立坪菫

20110419tatitubosumire

今年は本格的な春の訪れが遅いとはいえ、そこかしこで春が始まっている。

写真のタチツボスミレは、川場村で何種類も見られるスミレのうちでも、最もポピュラーであり、最も早くから花を咲かせてくれるスミレである。

この“タチツボスミレ”という名だが、少しだけ複雑な由来がある。

そもそもは“ツボスミレ(坪菫)”が名付けのベースとなっているのだが、この“ツボスミレ”の“ツボ(坪)”とは、庭の意味で、庭先に咲くスミレという意味で名付けられている。
その“ツボスミレ”に似て、茎葉が地際から立ち上がるように伸びることから本種“タチツボスミレ(立坪菫)”の名が付いたのだという。

ちなみに、“ツボスミレ”という和名は、近年はあまり用いられなくなっており、“ニョイスミレ”といわれることが多くなった。
“ニョイスミレ”は“如意菫”で、この植物の葉の形が仏具の“如意”に似ていることが由来になっている。

以前、スミレの語源は大工道具の“墨入れ(墨壺)”であることを紹介したが、植物の名の由来というのは面白いものである。

生物名はカタカナ表記をするというのが生物学上の約束なのであるが、名を漢字で表し、その意味を知ることで、植物がより身近なものになってくる。

(2011/4/16 後山)

|

« 楽しい時間 | トップページ | バッコヤナギの花 »

川場の花図鑑2011」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/413989/39677171

この記事へのトラックバック一覧です: 立坪菫:

« 楽しい時間 | トップページ | バッコヤナギの花 »