春の妖精
昨年、2010年は、例年と較べると2週間ほども春の訪れが早かった。
そのためか、今年は春が遅いと感じていたのだが、カタクリの開花はほぼ昨年並み。
一昨年とも、ほぼ同じ時期である。
けれど、昨年と較べると、川場村の春はやはり遅いようで、クロモジやアブラチャン、ダンコウバイなどのクスノキ科の樹木やヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、タネツケバナなどを除くと、花を楽しませてくれる植物はまだまだ少ない。
例年ならば、カタクリと同時期に花を見せてくれるエンレイソウやニリンソウなども姿すら見せていない。
他の植物は、開花の時期に年変動が見られるのに、どうしてカタクリは同じ時期に開花するのか、とても不思議なことである。
一昨年の春に初めて見つけた村内の群生地。
少しずつ株を増やしながら、変わらずに可憐な姿を楽しませてくれている。
来年もまた出逢いたいものである。
(2011/04/16)
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コメント
ふじさん!
その存在を静かに知っていて、そうっと逢いに来る気心しれた友人だけを迎え入れる。
そんな人のように思えます。
投稿: くま | 2011年4月18日 (月) 22時55分
かたくり
今年も会えました。
つい、花としてではなく
そこに暮らしている「ちいさな人」として
見てしまいたくなります。
投稿: ふじさん | 2011年4月18日 (月) 17時37分