ハイキング
4月3日に川場村を訪れた。
川場村に避難中の方々にささやかな協力をさせてもらうことが今回の目的だった。
川場村は、福島県の相馬市・南相馬市・双葉町などから、約百名の方々を受け入れている。
直接、津波で家を流されたり、地震で潰されたりといった被害を受けた方々ではなく、福島第一原発の事故による放射能汚染を怖れて避難してきた方々である。
そうした家族の中には20名弱の子ども達も含まれていて、村内の有志がボランティアでこの子ども達の勉強をみたり、遊びの相手をしたりしているという話を聞いていた。
大きく深い不安感の中にある子ども達を少しでも安心させてあげたい、塞ぎがちな気分を少しでも明るくしてあげたいと思い、のんびりとした里山ハイキングに誘ってみてはどうかというのが今回の企画だった。
まだ、冬枯れの後山に子ども達を誘い、藪こぎをしたり、長い長い階段を上ったり、山頂の見晴台で川場村の眺望を楽しんだり、ゆっくりのんびりとした時間をともに過ごしてきた。
今回の震災が彼らの心に刻んでしまった傷が、一日も早く癒えることを願うばかりだ。
(2011/4/3 後山)
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コメント
ごんさん!
そうですね。
震源や、原発からは比較的遠いところにいる私でも、不安な日々の中でまいりつつあるのですから、被災地の人々、とくに子ども達の不安は計りしれません。
できることを着実に実行していきたいものですね。
この日の子ども達、少なくとも表面はニコニコ顔でした。
表面だけではなく、腹の底から笑える日が一日も早くやってくることを願うばかりです。
投稿: くま | 2011年4月17日 (日) 23時29分
参加した方々の反応はいかがでしたか。
写真を見た感じだとお天気も良さそうですし、広々と気持ちの良い時間を過ごせたのかなと思います。
地震による不安や恐怖で学校に来られない子もいます。
傷が癒えるのには時間がかかるでしょうから、少しでも楽しいこと、嬉しい気持ちを増やして、ほんのわずかな時間でも地震を忘れることのできる瞬間を作ってあげたいなと思います。
投稿: ごん | 2011年4月17日 (日) 09時54分