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2011年5月10日 (火)

そろそろお目覚め?

20110509kumadana一月ほど前に、川場村最標高地に位置する“木賊(とくさ)”という集落でみかけた光景。

この地区も、太郎地区とならんで猿害に苦しむ地域だ。

ニホンザルばかりではなく、ツキノワグマの影もとても濃い地域である。

写真はヤマグリの樹。
集落に沿う道端に立つ、樹高25mほどの大きな樹だ。
昨秋は、沢山の実をつけたのだろう。
ざっと見ただけでも15あまりの“クマ棚”がつくられている。

クマは樹に登ると、幹の又の部分に腰を据えて手近な枝を引き寄せては身体の下に挟んで、枝の先に着いた実を食べる。
引き寄せた枝から実がなくなると、また次の枝を引き寄せる。

そうしてできるのがクマ棚だ。

冬の訪れとともに枯れた葉は、自然と落葉し、樹には残らないが、葉が繁っている時分に枝を折られ、そのことで枯れた葉は長く残るのである。

辺りを見まわすと、このヤマグリの樹ばかりだけではなく、山肌に点々とクマ棚を確認することができたが、これほどまでに沢山のクマ棚をつけている樹は珍しい。

自動撮影装置にも記録されていなかったので、このクマ棚だらけの樹を見つけた時期には、まだ冬ごもりの最中だったのではないかと推測されるが、大型連休を過ぎた今時分は、冬ごもりから目覚めて、森林(やま)を見回っていることだろう。
もしかしたら小熊を連れているかもしれない。

クマと地域住民の間の軋轢はなんとかして軽減しなくてはならない課題だが、クマが棲む川場村の森林を誇りに思うことから考えを始めたいものだ。

(2011/4/17 木賊地区)

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コメント

NVSさん

はじめまして!
コメントありがとうございます!

そうなんですよね。
ある日突然クマ棚があることに気付いて、こんなに近くにあったのかって驚いたりします。

投稿: くま | 2011年5月16日 (月) 12時31分

春になって我が家の裏に熊棚発見!!
げっ!あると思って見ていないと
本当に気づかないんですよね。

投稿: NVS | 2011年5月15日 (日) 15時34分

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