雪の中のイノシシ
東日本大震災から約2ヶ月が経った。
震災当日の3月11日にも、自動撮影装置は淡々と記録を続けてくれていて、降雪の中を渉猟中の大きなイノシシが写しとめられていた。
最近よく思うことがある。
傷を負ったら、傷跡はいつまでも残したいということだ。
もちろん、傷そのものが癒えないのは辛すぎる。
けれど、傷跡は残ってほしいと思うのだ。
私は、生来のいい加減者で、何か失敗をしでかしてもすぐに忘れてしまい、また同じことを繰り返してしまう。
だから、せめて傷跡が残っていれば、それを目にしたときくらいは傷をつくった顛末を思い出し、失敗を繰り返すという愚行が少しでも減るのではないかと思うのだ。
漫然と日々を送っているだけでは、今回の震災のことも、私は記憶の中できっと風化させてしまうだろうから。
(2011/3/11 中野地区友好の森)
| 固定リンク
« そろそろお目覚め? | トップページ | 造形の妙 »
コメント