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2011年6月の1件の記事

2011年6月 8日 (水)

造形の妙

20110608kumakemusi2

自然の造形というのはどうしてこうも見事なのだろうか。

霧のような雨が肌寒い日だったが、それでも夏の気配をそこかしこに感じた。
森林(やま)では、クサノオウのレモン色の花やジュウニヒトエの薄紫色の花が咲き、田では植えられて間もない早苗がなびき、畑ではリンゴの摘果作業が進められていた。

一週間ほど前の、そんな川場村で目にした自然の造形を写真におさめてみた。

上等の羽根飾りの間に、霧雨が点々と真珠の粒のように光っている。
誰が、何をイメージしてデザインしたのだろうか。

しばらくの間、目を奪われた。

この存在の正体がわかるだろうか。
以前、秋雨の時期に出逢ったチカラシバの穂とも通じるものがある。
けれど、今回目にしたものは植物ではない。

正体は、通称“クマケムシ”などと呼ばれる毛虫なのだ。
毛虫というだけに毛嫌いする人も少なくないだろうが、じっくり見ると、これほどまでに美しい。

クマケムシはヒトリガというグループの蛾の幼虫なのだが、太めの体躯に褐色の長い毛をもつものが多く、こうした愛称が定着している。
下の写真が、その全体像だ。

20110608kumakemusi1

彼らもまた、森林(やま)づくりの仲間である。
先入観で忌み嫌わず、じっくりと見てみてほしい。

(2011/06/01 後山)

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