カテゴリー「森林(やま)づくり活動の記録」の42件の記事

2009年1月12日 (月)

川場ジュニアフォレスター誕生

20090112shuuryoushousho

昨年末の12月26日から29日にかけての3泊4日で実施した“こどもやまづくり教室”の最終日。

参加者一人一人に特別賞を添えた“川場ジュニアフォレスター認定証”を手渡した。

特別賞は、教室の開期中をとおして、リーダーとなった大学生たちが参加者をしっかりと見つめ、一人一人それぞれに頑張った点を表彰した。

地元の方に熱心に質問をした子どもには“ベストインタビュー賞”。
発表会用の壁新聞づくりに張り切った子どもには“川場ペンクラブ賞”。
自炊に力を発揮した子どもには“料理名人賞”。
32名の参加者に32通りの特別賞が授与された。

写真で子ども達が手にしているの認定証は、川場村産のスギの木を薄くスライスしてつくられたリボン状の薄片を“ほぐし織り”という技法を用いて網代編みにした特別製だ。
製作は、群馬県水上市(旧新治村)に本拠地をおくNPO法人“里山の学校”
木材の有効な活用と障害者の就労機会の創出との両立を図った活動を展開する組織だ。
木材を0.2mmほどの薄さにスライスする技術と、その薄片を布織物のように加工する技術を開発し、それらを武器に活発な活動を展開している。

4日間をとおして川場の森林に浸った子ども達には何よりのプレゼントとなったのではないだろうか。

20081229 認定証を手に記念写真
RICOH GR DIGITALⅡ

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2009年1月11日 (日)

体験発表会

20090111happyoukai001今回のこどもやまづくり教室でも、川場村の方々に大変お世話になった。

リンゴ農家、民宿経営者、乾燥芋生産者、畜産業者、蒟蒻農家のお宅を班ごとに訪ねた。

仕事のこと、生活のこと、子どもの頃のこと、野生動物との関わり等々、様々な質問に答えていただいたり、見学をさせていただいたり、子ども達には、見ることも聞くことも初めてのことが多く、とても充実した時間を過ごさせていただいた。

晩には、お世話になっ20090111happyoukai002た方々を宿舎にお招きし、子ども達の手作り料理でお腹を満たしてもらった後は、昼間に伺った話を中心にした発表会だ。

子ども達は、カチンコチンに緊張しながらも一生懸命に発表を行った。

子ども達の様々な体験は、こうして発表を前提として振り返り、まとめることで、より確かなものになる。
そうでないと、友達とふざけあって楽しかったことやスタッフの冗談が面白かったことなどに体験が飲み込まれてしまうのだ。

20090111happyoukai003_2 世話になった方々には、二重のご迷惑をおかけしてしまうのだが、地域の振興のため、森林(やま)づくりのためとご理解をいただいている。

子ども達の心にしっかりと残る、素晴らしい体験となったに違いない。

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2009年1月 8日 (木)

テンの雪だるま

20090108yukidaruma

12月27日に子ども達がつくった雪だるま。

前の晩に、川場村に生息する野生動物の話を聞いた子ども達が、さっそくテンの雪だるまをつくってくれた。
ちょっとオットセイみたいにも見えるけれど、断じてテンなのだ。

総じて地味な色合いの動物が多い日本で、あんなにも鮮やかな体色の動物がいることに驚いたのか。
そして、その動物が私たちのフィールドである“友好の森”を夜な夜な歩き回っていることに思いを馳せて、胸をときめかせてくれたのか。

結局、降りしきる雪の中で、今回は子ども達がテンと出遭うことはできなかったが、それもまたいい勉強になったことだろう。

20081227 子ども達がつくったテンの雪だるま(中野地区友好の森)
NIKON D300 28-200

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2009年1月 5日 (月)

雪の中の散策

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20090105yukiaruki002

12月26日から始まった“こどもやまづくり教室”は、それまでの好天とはうってかわって大雪に見舞われた。
しかも、3泊4日の行程中、すきっと晴れたのは最終日のそれもほんの一時のことだった。

世田谷から参加した子ども達と、川場の子が合流した後は、メインフィールドとなる“友好の森の”散策に出かけた。

子ども達の膝上に達する新雪をラッセルしながら動物の痕跡を探したが、見つからない。
動物たちもどこかでじっと身を潜めているのだろう。
足跡さえも見つからない。

同じように雪が降っているのに、積もった雪の深さが違うところがあるのはどうして?
雪が積もっている葉っぱと、積もっていない葉っぱがあるのはどうして?

子ども達に沢山の?を投げかけながら、雪の中を進んだ。

ようやく“ヒロイド原”に到達すると、そこは一面の銀世界。
まだ誰の踏み跡もない真っ白な大地に子ども達は踊り出していった。

20081216 雪の中のフィールド散策
NIKON D300 28-200

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2009年1月 4日 (日)

野生動物生態学

20090104matubayashisennseito001

話は前後するが、“こどもやまづくり教室”初日(12/26)の晩は、東京農業大学の松林先生を特別講師に迎えて野生動物の生態についてのお勉強。
松林先生は国内外で野生動物の生態を研究する第一線の研究者だ。

世田谷からの移動の疲れもあるにも関わらず、子ども達の真剣なこと。
疲れているうえに、夕ご飯をたっぷり食べて満腹な中でのスライドを使った講義など、大人でもついウトウトするシチュエーションをものともせずに、食い入るように聞いてくれた。

日本には何種類の哺乳動物がいるの?
そのうち一番多いのはなんの仲間?
川場にはどんな動物が暮らしているの?
“反芻”ってなに?
動物の調査の方法は?
カメラトラップってどうやって仕掛けるの?
野生の動物と人間のあいだに起こっている問題は?
森林と動物の関係は?
何種類もの動物が同じ場所に暮らしていけるわけは?
etc.

20090104matubayashisennseito002様々なことを勉強した後は、腕章が一人一人に交付された。
「これからの4日間、皆さんは川場の動物調査に従事してもらいます。動物の調査は、きちんと勉強した人でないと動物の生息の迷惑になってしまうこともあります。森林(やま)は樹木だけからできているのではありません。森林に生きる動物について知ることはとても大切なことなのです。」

腕章を手渡されたときの子ども達の誇らしげな表情が忘れられない。

20081226 野生動物の講義と腕章交付
NIKON D300 28-200

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2009年1月 2日 (金)

猟師のヨシさん

20090102ryousisann

12月27日の晩は、“こどもやまづくり教室”の参加者たちと猟師さんのお話をうかがった。

今回の“こどもやまづくり教室”の統一テーマは“動物”だ。
野生の動物の生態について調べた後で、人々が動物とどのように関わってきたのか、地元のベテラン猟師さんであるヨシさんを講師に招いて教えていただいた。

20090102emono川場村には、もう狩猟で生計を立てる人は、だいぶん前からいないこと。

狩猟をするのは食べるためであること。

狩猟の許可を得るには、いろいろな勉強をした上で3種類もの免許を必要とすること。

生き物が好きだから狩猟をしていること。

だからこそ、狩猟をする人ほど動物を大切に思っていること。

子ども達は、様々なお話に目を輝かせて聞き入っていた。

子ども達に話をするというので、ヨシさんは猟銃を持参し、狩猟用のベストを着用し、狩猟許可証等を携え、獲物のキジまでもって駆けつけてくださった。

「動物を撃つのは可哀想だと思いませんか?」というこどもの質問に、ヨシさんは「もちろん可哀想です。でも、他の動物を食べないと人間も生きていけませんからね。」と優しく、けれどもきっぱりと答えてくれた。

動物を知り、人間と動物の関係を知ることによって、子ども達は森林(やま)づくりについて、ペットを飼ったり、観葉植物を愛でるのとは違った感覚を身につけてくれたに違いない。

20081217 猟師のヨシさん(なかのビレジ)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2008年12月27日 (土)

こどもやまづくり教室

20081227yukidaruma_2

昨日(12/26)から“冬のこどもやまづくり教室”を開催している。
この2日間降り続ける雪が辺り一面を銀世界に変えた。

今回の教室は3泊4日の行程で、“川場の動物たち”を統一テーマにすえている。

自動撮影装置を使った野生動物の調査のほか、猟師さんのお話をうかがったり、牧畜業を営む農家を訪問したり、雪景色に刻まれた動物の足跡をトレースしたりと、動物づくしの4日間だ。

森林(やま)を知って、森林をまもるためには、樹木だけではなく動物のことも視野に入れる必要がある。

川場村と世田谷区の小学校4~6年生を対象に開催しているこの教室に、今冬は32名の子ども達が参加してくれている。

20081227 子ども達のつくったスノーマン(中野地区友好の森)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2008年12月20日 (土)

大宴会

20081220daiennkai

これも12月13日の中野地区の方々との共同作業の日の一コマ。

年に一度の共同作業の後は、これもまた恒例になってきた大宴会。
何せ、村の総人口が4000名ほどの川場村で、100人規模の集まりだ。
川場村が交流している世田谷区は川場村の200倍もの人口を擁しているのだから、世田谷区で同じ規模のイベントをしようと思えば、2万人もの超大宴会となる計算だ。

こんな計算は、意味のないものだと思うかもしれない。
けれど、村に及ぼす正負の影響を考えると、あながち荒唐無稽な計算ではない。

20081220ookeyakinoteburu6年ほど前に、この試みを始めてから、次第に中野地区以外の人々の参加も増えてきた。
地元の酒蔵“永井酒造”さんからの原酒の差し入れもあり、婦人グループ“あゆみ会”さんからの郷土料理の提供あり、村長の出席もありと、次第に充実した会に成長してきている。

この日の会場は中野地区の集会場。
玄関を入ると大きなケヤキの切り株でつくられたテーブルがドンと据えられている。
中野地区に水道を引く原資となったケヤキの巨木の株である。
地区の歴史に触れながらの大宴会だった。

20081213 大宴会(中野地区集会場)

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2008年12月17日 (水)

間伐、そして玉切り

20081217tamagiri_3中野地区の方々との共同作業の一コマ。

写真のFさんは、もうじき満85才の誕生日をお迎えになる。
点呼の際に誰よりも大きな声で応えていただけるFさんとのお付き合いも10年以上になる。

お若いときには建築会社にお勤めで、戦後日本の復興に尽くしていただいた。
けれど、ある時にふと振り返ると、大切な自然がボロボロになっていることに気が付き、私たちの教室の門を叩いてくださった。

間伐の対象木を選び、伐倒方向を見定め、鋸を入れる。立木の伐倒にともなうこれらの作業は、どれも気持ちの良い緊張感もあって夢中になれる。
けれど、伐り倒された木を一定の寸法に切りそろえる“玉切り”作業はどうも人気がない。なかには、伐倒は進めるが、玉切りは放っておくという良くない人も中にはいらっしゃる。

そんな中で、Fさんは黙々と玉切りまでをこなす。

農山村にも、林業界にも高齢化の波が押し寄せる中で、私たちの教室も若い参加者の増加を熱望しているのも事実だ。
しかし、亀の甲より年の功。年齢を重ねた方の知恵に学ぶことも多い。
森林(やま)にも、若木や壮齢木、そして老木がそれぞれの役割をもって存在するように、森林づくりにも老若男女のバランスよい参加が何よりだ。

20081213 御歳84才(中野地区)
NIKON D300 70-300

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共同作業

20081216kyoudousagyou

今年も、中野地区の牧野組合・共有林組合の方々と、私たちの“養成教室”の参加者の方々との共同作業を行った。

養成教室の修了者の方々も駆けつけてくださり、それにスタッフまで含めると、総勢100名近い人数での作業となった。

私たちの教室では、多彩な参加者をどのような方なのか一目で見分けるために、それぞれに異なる色のヘルメットをかぶっていただいている。

白いヘルメットが養成教室の参加者。
白地に緑のラインのヘルメットが中野地区の方々。
緑色のヘルメットが養成教室の修了者。
オレンジ色のヘルメットがスタッフ。

地元の方々が所有する山林での間伐作業も今年で6年目を迎えた。

20081213 共同作業(中野地区)
RICOH GR DIGITALⅡ

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