カテゴリー「森林(やま)づくり活動の記録」の42件の記事

2009年1月12日 (月)

川場ジュニアフォレスター誕生

20090112shuuryoushousho

昨年末の12月26日から29日にかけての3泊4日で実施した“こどもやまづくり教室”の最終日。

参加者一人一人に特別賞を添えた“川場ジュニアフォレスター認定証”を手渡した。

特別賞は、教室の開期中をとおして、リーダーとなった大学生たちが参加者をしっかりと見つめ、一人一人それぞれに頑張った点を表彰した。

地元の方に熱心に質問をした子どもには“ベストインタビュー賞”。
発表会用の壁新聞づくりに張り切った子どもには“川場ペンクラブ賞”。
自炊に力を発揮した子どもには“料理名人賞”。
32名の参加者に32通りの特別賞が授与された。

写真で子ども達が手にしているの認定証は、川場村産のスギの木を薄くスライスしてつくられたリボン状の薄片を“ほぐし織り”という技法を用いて網代編みにした特別製だ。
製作は、群馬県水上市(旧新治村)に本拠地をおくNPO法人“里山の学校”
木材の有効な活用と障害者の就労機会の創出との両立を図った活動を展開する組織だ。
木材を0.2mmほどの薄さにスライスする技術と、その薄片を布織物のように加工する技術を開発し、それらを武器に活発な活動を展開している。

4日間をとおして川場の森林に浸った子ども達には何よりのプレゼントとなったのではないだろうか。

20081229 認定証を手に記念写真
RICOH GR DIGITALⅡ

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2009年1月11日 (日)

体験発表会

20090111happyoukai001今回のこどもやまづくり教室でも、川場村の方々に大変お世話になった。

リンゴ農家、民宿経営者、乾燥芋生産者、畜産業者、蒟蒻農家のお宅を班ごとに訪ねた。

仕事のこと、生活のこと、子どもの頃のこと、野生動物との関わり等々、様々な質問に答えていただいたり、見学をさせていただいたり、子ども達には、見ることも聞くことも初めてのことが多く、とても充実した時間を過ごさせていただいた。

晩には、お世話になっ20090111happyoukai002た方々を宿舎にお招きし、子ども達の手作り料理でお腹を満たしてもらった後は、昼間に伺った話を中心にした発表会だ。

子ども達は、カチンコチンに緊張しながらも一生懸命に発表を行った。

子ども達の様々な体験は、こうして発表を前提として振り返り、まとめることで、より確かなものになる。
そうでないと、友達とふざけあって楽しかったことやスタッフの冗談が面白かったことなどに体験が飲み込まれてしまうのだ。

20090111happyoukai003_2 世話になった方々には、二重のご迷惑をおかけしてしまうのだが、地域の振興のため、森林(やま)づくりのためとご理解をいただいている。

子ども達の心にしっかりと残る、素晴らしい体験となったに違いない。

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2009年1月 8日 (木)

テンの雪だるま

20090108yukidaruma

12月27日に子ども達がつくった雪だるま。

前の晩に、川場村に生息する野生動物の話を聞いた子ども達が、さっそくテンの雪だるまをつくってくれた。
ちょっとオットセイみたいにも見えるけれど、断じてテンなのだ。

総じて地味な色合いの動物が多い日本で、あんなにも鮮やかな体色の動物がいることに驚いたのか。
そして、その動物が私たちのフィールドである“友好の森”を夜な夜な歩き回っていることに思いを馳せて、胸をときめかせてくれたのか。

結局、降りしきる雪の中で、今回は子ども達がテンと出遭うことはできなかったが、それもまたいい勉強になったことだろう。

20081227 子ども達がつくったテンの雪だるま(中野地区友好の森)
NIKON D300 28-200

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2009年1月 5日 (月)

雪の中の散策

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12月26日から始まった“こどもやまづくり教室”は、それまでの好天とはうってかわって大雪に見舞われた。
しかも、3泊4日の行程中、すきっと晴れたのは最終日のそれもほんの一時のことだった。

世田谷から参加した子ども達と、川場の子が合流した後は、メインフィールドとなる“友好の森の”散策に出かけた。

子ども達の膝上に達する新雪をラッセルしながら動物の痕跡を探したが、見つからない。
動物たちもどこかでじっと身を潜めているのだろう。
足跡さえも見つからない。

同じように雪が降っているのに、積もった雪の深さが違うところがあるのはどうして?
雪が積もっている葉っぱと、積もっていない葉っぱがあるのはどうして?

子ども達に沢山の?を投げかけながら、雪の中を進んだ。

ようやく“ヒロイド原”に到達すると、そこは一面の銀世界。
まだ誰の踏み跡もない真っ白な大地に子ども達は踊り出していった。

20081216 雪の中のフィールド散策
NIKON D300 28-200

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2009年1月 4日 (日)

野生動物生態学

20090104matubayashisennseito001

話は前後するが、“こどもやまづくり教室”初日(12/26)の晩は、東京農業大学の松林先生を特別講師に迎えて野生動物の生態についてのお勉強。
松林先生は国内外で野生動物の生態を研究する第一線の研究者だ。

世田谷からの移動の疲れもあるにも関わらず、子ども達の真剣なこと。
疲れているうえに、夕ご飯をたっぷり食べて満腹な中でのスライドを使った講義など、大人でもついウトウトするシチュエーションをものともせずに、食い入るように聞いてくれた。

日本には何種類の哺乳動物がいるの?
そのうち一番多いのはなんの仲間?
川場にはどんな動物が暮らしているの?
“反芻”ってなに?
動物の調査の方法は?
カメラトラップってどうやって仕掛けるの?
野生の動物と人間のあいだに起こっている問題は?
森林と動物の関係は?
何種類もの動物が同じ場所に暮らしていけるわけは?
etc.

20090104matubayashisennseito002様々なことを勉強した後は、腕章が一人一人に交付された。
「これからの4日間、皆さんは川場の動物調査に従事してもらいます。動物の調査は、きちんと勉強した人でないと動物の生息の迷惑になってしまうこともあります。森林(やま)は樹木だけからできているのではありません。森林に生きる動物について知ることはとても大切なことなのです。」

腕章を手渡されたときの子ども達の誇らしげな表情が忘れられない。

20081226 野生動物の講義と腕章交付
NIKON D300 28-200

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2009年1月 2日 (金)

猟師のヨシさん

20090102ryousisann

12月27日の晩は、“こどもやまづくり教室”の参加者たちと猟師さんのお話をうかがった。

今回の“こどもやまづくり教室”の統一テーマは“動物”だ。
野生の動物の生態について調べた後で、人々が動物とどのように関わってきたのか、地元のベテラン猟師さんであるヨシさんを講師に招いて教えていただいた。

20090102emono川場村には、もう狩猟で生計を立てる人は、だいぶん前からいないこと。

狩猟をするのは食べるためであること。

狩猟の許可を得るには、いろいろな勉強をした上で3種類もの免許を必要とすること。

生き物が好きだから狩猟をしていること。

だからこそ、狩猟をする人ほど動物を大切に思っていること。

子ども達は、様々なお話に目を輝かせて聞き入っていた。

子ども達に話をするというので、ヨシさんは猟銃を持参し、狩猟用のベストを着用し、狩猟許可証等を携え、獲物のキジまでもって駆けつけてくださった。

「動物を撃つのは可哀想だと思いませんか?」というこどもの質問に、ヨシさんは「もちろん可哀想です。でも、他の動物を食べないと人間も生きていけませんからね。」と優しく、けれどもきっぱりと答えてくれた。

動物を知り、人間と動物の関係を知ることによって、子ども達は森林(やま)づくりについて、ペットを飼ったり、観葉植物を愛でるのとは違った感覚を身につけてくれたに違いない。

20081217 猟師のヨシさん(なかのビレジ)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2008年12月27日 (土)

こどもやまづくり教室

20081227yukidaruma_2

昨日(12/26)から“冬のこどもやまづくり教室”を開催している。
この2日間降り続ける雪が辺り一面を銀世界に変えた。

今回の教室は3泊4日の行程で、“川場の動物たち”を統一テーマにすえている。

自動撮影装置を使った野生動物の調査のほか、猟師さんのお話をうかがったり、牧畜業を営む農家を訪問したり、雪景色に刻まれた動物の足跡をトレースしたりと、動物づくしの4日間だ。

森林(やま)を知って、森林をまもるためには、樹木だけではなく動物のことも視野に入れる必要がある。

川場村と世田谷区の小学校4~6年生を対象に開催しているこの教室に、今冬は32名の子ども達が参加してくれている。

20081227 子ども達のつくったスノーマン(中野地区友好の森)
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2008年12月20日 (土)

大宴会

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これも12月13日の中野地区の方々との共同作業の日の一コマ。

年に一度の共同作業の後は、これもまた恒例になってきた大宴会。
何せ、村の総人口が4000名ほどの川場村で、100人規模の集まりだ。
川場村が交流している世田谷区は川場村の200倍もの人口を擁しているのだから、世田谷区で同じ規模のイベントをしようと思えば、2万人もの超大宴会となる計算だ。

こんな計算は、意味のないものだと思うかもしれない。
けれど、村に及ぼす正負の影響を考えると、あながち荒唐無稽な計算ではない。

20081220ookeyakinoteburu6年ほど前に、この試みを始めてから、次第に中野地区以外の人々の参加も増えてきた。
地元の酒蔵“永井酒造”さんからの原酒の差し入れもあり、婦人グループ“あゆみ会”さんからの郷土料理の提供あり、村長の出席もありと、次第に充実した会に成長してきている。

この日の会場は中野地区の集会場。
玄関を入ると大きなケヤキの切り株でつくられたテーブルがドンと据えられている。
中野地区に水道を引く原資となったケヤキの巨木の株である。
地区の歴史に触れながらの大宴会だった。

20081213 大宴会(中野地区集会場)

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2008年12月17日 (水)

間伐、そして玉切り

20081217tamagiri_3中野地区の方々との共同作業の一コマ。

写真のFさんは、もうじき満85才の誕生日をお迎えになる。
点呼の際に誰よりも大きな声で応えていただけるFさんとのお付き合いも10年以上になる。

お若いときには建築会社にお勤めで、戦後日本の復興に尽くしていただいた。
けれど、ある時にふと振り返ると、大切な自然がボロボロになっていることに気が付き、私たちの教室の門を叩いてくださった。

間伐の対象木を選び、伐倒方向を見定め、鋸を入れる。立木の伐倒にともなうこれらの作業は、どれも気持ちの良い緊張感もあって夢中になれる。
けれど、伐り倒された木を一定の寸法に切りそろえる“玉切り”作業はどうも人気がない。なかには、伐倒は進めるが、玉切りは放っておくという良くない人も中にはいらっしゃる。

そんな中で、Fさんは黙々と玉切りまでをこなす。

農山村にも、林業界にも高齢化の波が押し寄せる中で、私たちの教室も若い参加者の増加を熱望しているのも事実だ。
しかし、亀の甲より年の功。年齢を重ねた方の知恵に学ぶことも多い。
森林(やま)にも、若木や壮齢木、そして老木がそれぞれの役割をもって存在するように、森林づくりにも老若男女のバランスよい参加が何よりだ。

20081213 御歳84才(中野地区)
NIKON D300 70-300

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共同作業

20081216kyoudousagyou

今年も、中野地区の牧野組合・共有林組合の方々と、私たちの“養成教室”の参加者の方々との共同作業を行った。

養成教室の修了者の方々も駆けつけてくださり、それにスタッフまで含めると、総勢100名近い人数での作業となった。

私たちの教室では、多彩な参加者をどのような方なのか一目で見分けるために、それぞれに異なる色のヘルメットをかぶっていただいている。

白いヘルメットが養成教室の参加者。
白地に緑のラインのヘルメットが中野地区の方々。
緑色のヘルメットが養成教室の修了者。
オレンジ色のヘルメットがスタッフ。

地元の方々が所有する山林での間伐作業も今年で6年目を迎えた。

20081213 共同作業(中野地区)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2008年12月 6日 (土)

蕎麦打ち体験

20081206sobauti

以前このブログで、「農林漁家民宿おかあさん百選」に民宿富士見荘の関せき子さんが選ばれたことをお伝えした(そのときの記事はこちらから)。
その時には、まだ面識を得ていなかったのだが、念願叶ってお会いすることができた。

せき子さんは、“素人そば打ち段位認定会(全麺協主催)”において、関東地方では3名しかいない「第三段位」に認定されるほどの腕前の蕎麦打ち名人だ。
今回は、その腕前にあやかりたくて蕎麦打ちの講師としてお越しいただいた。

一般に、蕎麦の文化圏と、うどんの文化圏は重なることなく分布している。
蕎麦を育てるのに適した気候風土と小麦のそれとでは異なるからだ。
それにもかかわらず、川場村は双方が混在する。
一軒の家で、蕎麦もうどんも打つ家が少なくない。

一説に因れば、もともとはうどんが一般的だった川場村に、他所から嫁いできた方々が蕎麦を持ち込んだともいわれている。
せき子さんも隣村、片品村のご出身だ。

川場村は、ほんとうに面白い。
植物も、日本海側の植生と太平洋側の植生が混在するし、動物も東日本型のものと西日本型のものの両方が生息する。
そして、人の生活面でも、蕎麦とうどんが混在するのだ。
こうしたこの村の特徴を理解できなければ、この村の森林(やま)づくりはおぼつかない。

※関せき子さんの紹介はこちらに

20081129 蕎麦打ち体験(なかのビレジ)
NIKON D300 TAMRON18-250

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2008年12月 3日 (水)

“春駒”づくりの見学

20081203kannsouimo

年の瀬もおし迫った12月26日から29日にかけて“こどもやまづくり教室”を開催する。
世田谷区と川場村の双方から、小学校4年生から6年生までを迎えての実施だ。

川場村の自然を好きになって欲しい。
川場村の農林業に興味をもって欲しい。
様々な人々とふれあう楽しさを感じて欲しい。
そして、こうしたことを通じて森林(やま)づくりに参加して欲しい。
そんなことを考えている。

この“こどもやまづくり教室”を目前に控えた11月29から30日に、子どもたちと直に接する役を担う大学生達と現地下見を実施した。
今日の1枚は、そのときの一コマ。

昨年の冬に続き、川場村の誇る名産品、“春駒(乾燥芋)”の生産現場を訪ねた。
※昨年の見学の様子はこちらから。

生産者のケイイチさんは、夏にはトマトと乾燥芋の原料であるサツマイモ(タマユタカ)の生産を中心に行い、冬には乾燥芋生産を行う、とても意欲的な農家だ。

山と積まれたサツマイモの皮を厚めに剥き、水にさらして灰汁を抜く。
次に、蒸気で蒸し上げたあと、夏にはトマト栽培に供していたビニールハウスの中に設えた棚に重ならないように広げて乾燥を行う。
凍みない方がよいのだが、冬の寒風が、ただの蒸かし芋を透明感のある飴色の“春駒”に育ててくれる。
この日は、乾燥を始めて4日目の作業場を拝見したが、既に爽やかな甘い香りが漂い始めていた。
条件が良いときで約2週間、時間のかかるときでも3週間ほどで“春駒”は完成する。

大学生達は、子どもたちに何をどのように伝えようかと、懸命にケイイチさんの話に耳を傾け、初めてみる作業に見入っていた。
大学生達にとっても大切な経験をさせていただいた。

“春駒”の完成がまちきれない。

20081129 “春駒”づくりの見学(門前地区)
NIKON D300 70-300

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2008年10月16日 (木)

除間伐

20081015jokannbatu

2008年度第2回目の“森林づくり塾養成教室”を10月11日から12日にかけて実施した。
今回の教室のテーマは“除間伐”だ。

“除伐”とは、林内ので優占してほしい樹種(森林を仕立てる目標によって異なる)の生育を邪魔するような樹木を伐採する作業で、“間伐”とは畑の作業で言えば“間引き”にあたる作業をいう。
言葉では整理できても、両者の間にはっきりとした線を引くことはできないので、二つを併せて“除間伐”と呼んでいる。

除伐にしても、間伐にしても主要な行為は伐倒である。
伐倒は、不定形の重量物を対象に、刃物を用いて、足場の悪いところで行う作業なので大きな危険を常にはらんでいる。

林業を生業とする方が見舞われる事故の多くも伐倒時に発生している。
そのために、私たちの教室でも危険対策に多くの時間を割き、安全な作業の手法と配慮を参加者に伝えることを一番大切にしている。

今回は、友好の森と後山の二つのフィールドを使い、ヒノキの人工林と雑木林の除間伐を学んでいただいた。

20081012 雑木林の除間伐(後山)
NIKON D300 70-300

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2008年10月 6日 (月)

大鎌

20091005oogama

大きな鎌だから“大鎌”とも、立って使うから“立ち鎌”ともよばれる。

林業の現場に動力付きの刈払機が登場するまでは、森林(やま)仕事に欠かせない重要な道具だった。
主に、下刈りの道具だが、立木の伐採の時も足場を整地するために使ったし、道普請などにも威力を発揮した。

下刈りは、さほどの習熟を要しない作業だ。子どもでも手伝うことができたので、子どもも大鎌を使い、大鎌で刃研ぎに入門した。
鉈など、他の刃物に較べると、それほど繊細な道具ではないため、刃物を研ぐ絶好の練習にもなったのだ。

私たちの森林(やま)づくりでは、極力、動力の付かない“手道具”で作業を行うようにしている。
動力付き機械の危険度が極めて高いこともその理由の一つだが、身体に作業を染みこませるためには手道具を使ったときに始めて感じる手応えを意識することが有効だからでもある。

私たちの森林(やま)づくりのために新調した大鎌も、随分と貫禄が出てきた。
現役の道具特有の地金の光りや、飴色になった口金や柄材。
使っては研ぎ、研いでは使い続けてきた。
これからも、私たちの森林づくりに欠かすことのできない大切な手道具だ。

20080928 大鎌(後山)
NIKON D300 70-300

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2008年10月 2日 (木)

刈払機安全衛生講習会

20081002kariharaiki

林業・木材製造業労働災害防止協会(林災防)群馬県支部の協力を得て、刈払機を安全に使用するための講習会を実施した。

私たちの“森林(やま)づくり塾”では、チェーンソーと、この刈払機を使用するための講習会を1年交代で実施している(前回のチェーンソー講習会の様子はこちらから)。

今回の講座は、刈払機の構造や、分解整備のノウハウ、使用方法、安全作業のための危険予知、刈り刃の目立てなど、多様な項目について、講義と実技を組み合わせて、1泊2日の行程で開催した。

刈払機等の動力付きの機械類は、熟練しなければ手道具よりも効率が悪いこと、手道具に較べて危険度が格段に高いことなどを踏まえ、手道具を併用すること。
分解整備を励行する気持ちと技術が伴わなければ、動力付き機械の使用は控えるべきであること。
毎年、少なくない人数の方々が死亡を含む重大事故に見舞われていることなどが繰り返し強調された。

今回も、受講生の方々は講師の話を真剣に聞き、前向きに実技をこなしてくださった。

“火は良い召使いである。しかし、時には暴君となる(Fire may be good servant, but, bad master)”という古い諺があるが、動力付き機械もまさにこれに当てはまる。

20080927 刈払機安全衛生講習会(なかのビレジ)
NIKON D80 70-300

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2008年8月26日 (火)

雑木林の間伐

20080826kannbatu

子どもやまづくり教室の参加者である小学生たちと、雑木林の間伐を行った。

昔はキノコを育てるホダ木を採ったり、炭や薪を採ったりと様々に利用した雑木林が今はほったらかしで荒れてしまっていること。
荒れてしまった雑木林は薄暗く、じめじめしていてカブトムシもクワガタもあまり来ないこと。
そうした状況の解決ためには、人間が手入れをしなくてはならないこと。
そして、小学生にだってできることは沢山あることなどを話した上で作業を開始した。

ヘルメットをかぶって、手袋をはめた頃から小学生たちの表情が引き締まっていった。
ダラダラしていると大けがをしてしまう危険な作業であることを事前に話したからだろうか。
それとも、森林に手を入れるという行為自体に緊張感を喚起されたからだろうか。
ともかく、とても良い顔つきで真剣に作業を行ってくれた。

一本の樹を間伐すると、ちゃんと一本分林内が明るくなる。
地面にまで届く陽の光で実感できた。

20080809 小学生による間伐(ヒロイド原)
NIKON D300 TAMRON18-250

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2008年8月25日 (月)

水辺の生物環境整備

220080825mizubenoseibutukannkyuseib

いよいよ水辺の生物環境整備が始まった。

ヒロイド原の入口に、幅30cmにも満たない細い流れがある。
夏場は草に覆われて流れが見えないことも多いが、一年中澄んだ水が流れ続けているところがある。
この辺りは伏流水が豊富で、どこを掘っても池になることは実験済みだったので、この細い流れに少しだけ手を加えて棚田状の水辺をつくり始めた。

これからは、ハンノキやズミ等の湿度の多い環境を好む樹種を植栽したりしながら変化を見つめていきたい。

無粋な重機など使わずに、子どもやまづくり教室に参加してくれた小学生たちと作業を進めた。
小学校の4~6年生の男女。川場村と世田谷区からの参加だ。
唐鍬とスコップ、それに箕を使っての完全手作業を進めた。

2日間の作業で、一枚が一坪ほどの小さな池が段々に6枚できた。
早速、オニヤンマやカワトンボ、マツモムシなどが集まってきた。
きっと、カモシカやイノシシの水飲み場にもなるだろう。

20080808 水場の生物環境整備(ヒロイド原)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2008年8月22日 (金)

赤倉渓谷での沢遊び

20080821akakurakeikoku

子どもやまづくり教室の参加者たちと村内北部にある赤倉渓谷に沢遊びに出かけた。

巨大な滑岩(一枚岩)でできた河床をウォータースライダーにして遊んだり、小さな水晶を見つけたり、淵に跳び込んだり。
子ども達は夢中になって遊んだ。

この赤倉渓谷は、周囲にある豊かな森林のおかげで、台風の時でさえ濁りもせず、水量もほとんど変化しない。

この日、なかのビレジ辺りの気温は30℃を超える猛暑日となったが、赤倉渓谷を流れる水の水温は13℃ほど。

子ども達が、こんな自然を失いたくないと思ってくれるようになって欲しいものだ。
森林を守るためには、数十年、あるいは数百年後の森林の姿をイメージすることができるようになることが必要だ。
子ども達の原風景の一つとして心に残して欲しい景観である。

20080809 赤倉渓谷での沢遊び
RICOH GR DIGITALⅡ

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2008年8月20日 (水)

田んぼの生き物探し

20080819tannbonoikimonosagasi_2

子どもやまづくり教室での一コマ。

稲作をされている農家にお邪魔して、ほんの少しのお手伝いをさせていただいた。
川場村では“ママカリ”という田んぼの畦道の草刈りだ。
ママ=米をつくる場所の草刈りだからこのように呼ぶのだろう。

慣れない鎌を手に炎天下の“ママカリ”。
大粒の汗をかきながら、農家のおじさんに色々な話も聞かせていただいた。
農業が機械化されるまでは、どの家も家畜を飼っていたので、餌にする草を刈ることは今以上に大切な仕事だったこと。
だから、今とは比べものにならないくらい丁寧に地際から草を刈って、背負って家に持ち帰ったこと。
子ども達も、そういう作業を沢山手伝ったこと。等々等々。

少しだけお手伝いした後は、田んぼの生き物探しもさせてもらった。

カエルにイモリにドジョウにイナゴ。その他にもまだまだ沢山。
森林の中にはいない生き物を発見したり、森林と共通する生き物を発見したり。
農家のおじさんは、生き物探しでも先生だ。
どこにどんな生き物がいるのか。
どうやったら上手く捕まえることができるのか。
何でもちゃんと教えてくれる。

子ども達は夢中になって生き物を見つけていた。

20080807 田んぼで生き物探し(萩室地区)
NIKON D80 70-300

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2008年8月18日 (月)

子どもやまづくり教室

20080818dennenn

8月6日から10日までの4泊5日で、“子どもやまづくり教室”を実施した。

子どものうちから森林(やま)に親しんでもらいたい。
子どもにもできる森林(やま)づくりがある。

そんな思いで始めたこの教室に、川場村と世田谷区の双方から、今年も50人あまりの小学生たちが参加してくれた。

今年の5日間を通した統一テーマは“水”。
森林の恵みを感じるために川場の“水”に触れてもらった。

水の恵みを最大限に活かした農業生産である稲作のお手伝い。
原生的な自然が残る渓谷での沢遊び。
水辺の生物環境づくり。
水を育むコナラの森の間伐作業。

多彩な経験を通じた森林づくりの5日間となった。

20080807 出穂を始めた田園風景(立岩地区)
NIKON D80 70-300

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2008年7月22日 (火)

下刈り

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7月12日~13日にかけて、今年度の第一回目の養成教室を開催した。
養成教室は、一年間に四回の教室が用意され、通年での参加申し込みを受け付けている。
四季折々に必要な作業を経験していただくためだ。

第一回目の今回のメインプログラムは“下刈り”。
“下刈り”とは、林地に人工植栽された苗木の生長を助けるために行う作業だ。
こうした種類の作業を、“育林作業”とか“保育作業”とかいう。
少し古い言葉では“撫育(ぶいく)”と呼んでいた。文字どおり、撫でるように慈しみながら育てるという意味である。
何故この言葉が使われなくなったのか分からないが、この古い言葉の方が私は好きだ。

下刈りは、数ある林業作業のうちでも、もっとも単純で簡単な作業だと言われる。
けれど、一方では「下刈りができれば一人前」とも言われる。
立っているだけで滝のような汗が噴き出すような炎天下で、ひたすらに草を刈る作業は、瞬発力よりは持久力が要求される。
苗木の背丈が低いときに行う作業なのだから、涼やかな木陰などは望むべくもない。

私たちの森林(やま)づくりでは、道具類の準備から片付けまでを経験していただく。
写真は、作業前に大鎌の刃を研いでいるところ。

研ぎが下手なうちは、草が切れずに息が切れる。

20080712 下刈り前の鎌研ぎ
NIKON D80 70-300

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2008年7月15日 (火)

ジャムづくり

20080715jamudukuri

7月12日から13日にかけて、“森林(やま)づくり塾”の中の一つの教室である“体験教室”を実施した。

川場村を肌で感じてもらおう。
川場の森林(やま)を実感してもらおう。
山村に暮らす者と都市で暮らす者が繋がることの楽しさ・大切さを実感してもらおう。
そして、そうした体験を通じて森林づくりの仲間になってもらおう。
そんなことを意図して実施しているのが、年に二回開催している“体験教室”だ。

今回の体験教室でも、様々なプログラムを行ったが、写真はそのうちの一コマ。

今この季節は、様々な木イチゴが川場の森林を彩っている。
そして、近年、村の主要農作物になりつつあるブルーベリーが収穫期を迎えた。
のんびりと林内を散策しながら、数種類の木イチゴを摘み、21世紀を迎えたことを記念してヒロイド原の一角につくられたブルーベリー園まで出かけてブルーベリーの収穫を楽しんだ。

夕方には、収穫した木イチゴとブルーベリーを使ったミックスベリージャムづくりにも挑戦した。
地元のお母さん達を講師に迎えて、和気あいあいとした教室になった。

洗って水を切ったベリーを鍋に入れて、ベリーの量の三分の一ほどの砂糖を加え、よく馴染ませたら中火にかける。
沸いてくるまでは、あまりいじらないのがポイント。
フツフツとあわだってきたら木べらで鍋底を擦るように大きく混ぜる。
木べらに付いた煮汁をコップの水に一滴たらした時に、ふわっと溶けずにコップの底に玉をつくるようになったら極上ミックスベリージャムの完成だ。

自然体験、農業体験、地元の方との交流体験と、3つの目的を贅沢に盛り込んだミックスベリージャムづくり。
楽しくて、美味しくて、ためになる。
こんな企画をまた考えていきたいものだ。

20080712 豪快に味見(なかのビレジ・森のキッチン)
NIKON D300 105MICRO

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2008年5月18日 (日)

“友好の森ナビゲーター”講習会

20080518sennkakyousitu

5月10日から11日の2日間、“森林(やま)づくり塾”の“専科教室”の一環として、“友好の森ナビゲーター講習会”を実施した。

“専科教室”は1年間に4回実施される“養成教室”の修了者を対象とする上級者向け講座だ。

今回の教室は、少人数(8名以下)の方々を友好の森に案内することができる資格である“友好の森ナビゲーター”資格の取得を目指される方々を対象者に迎えて実施した。

野外で活動における危機管理や、野外活動プログラムの作成、友好の森を人々に伝える工夫と配慮等々、多岐に及ぶ項目について、座学と実習の双方を繰り返しながら学んでいただいた。

今回の受講者の方々は、大変熱心に受講してくださり、その甲斐あって全員が合格し、晴れて“ナビゲーター”資格を手にされた。
これからは、私たちとともに、友好の森を多くの方々に楽しんでいただくための活動を展開してくださることだろう。

20080511 “友好の森ナビゲーター講習会”(森の学校)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2008年4月 1日 (火)

植林

20080401shokurin

3月22日から23日の1泊2日で、森林(やま)づくり塾の養成教室を開催した。

森林づくりには、専門知識と確かな技術が必要だ。
やる気と勢いだけでは、森林を壊してしまったり、地域社会に迷惑をかけたりすることになってしまう。

こうしたことから、この塾では、1年間に4回、四季折々の作業経験を積んでいただくこととしている。
今回の塾は、この養成教室の2007年度最後の回だ。

国際的にも“植林ボランティア”などとして植林が注目されるが、本来、ある程度森林について学んだ人にしかできない行為であるはずだ。
いつ、どのような樹種を、どのような場所に、どのようにして植えるのか。
そして植栽後はどのような手入れが必要なのか。
そういったことを知らずに植えるのは無責任だ。

だから、私たちの教室では、最終回にいたってようやく「植林の資格が生まれました」ということで、植林の体験をしていただくこととしている。

コナラを中心に、イヌブナとヤマグリの植林を行った。
十数年経って、幹が一升瓶ほどの太さまで育った頃から、目に見えて豊かな生物層を誇る森林になることだろう。

20080323 植林作業(養成教室・ヒロイド原)
NIKON D300 28-200 

※この塾には、川場村あるいは世田谷区に在住・在勤・在学(いづれか)の方にしかご参加いただけないこととなっていますが、この条件に合致する方で、参加をご希望の方は“世田谷区民健康村”までお問い合わせ下さい。

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2008年3月30日 (日)

駒打ち

20080330komauti_2

体験教室の二日目にはキノコの駒打ちを行った。

キノコの仲間は、枯れ木を土に還すという重要な役割をもっている。

私たちの森林(やま)づくりでは、樹木だけに注目するのではなく、森林をかたちづくる複雑な仕組みをまるごと考えていきたいと思っている。
だから、“たらし焼き”づくりも、“駒打ち”も、森林づくりの一つなのだ。

この日も老若男女が、ナメコとヒラタケの駒打ちを通して、楽しみながら森林とキノコの関係について学んだ。

20080323 キノコの駒打ち(友好の森)
NIKON D300 28-200

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2008年3月27日 (木)

“たらし焼き”づくり

20080327tarasiyaki001

薄力粉にお味噌を入れて、そこに少しずつ水を注ぎ入れ、だまにならないように、ホットケーキの生地くらいの硬さによく溶いたら生地の完成。
ヒロイド原でみんなで摘んだ蕗の薹をよく洗って、細かく刻み、生地と一緒に混ぜ合わせます。
それをホットプレートでこんがりきつね色になるまで焼いたら、川場の郷土料理“たらし焼き”のできあがり。

今回の“体験教室”では、中野地区のお母さん達を先生に迎えて“たらし焼き”づくりに挑戦しました。

蕗の薹の他にも、長ネギを入れたもの、鯛焼きみたいにあんこを挟んだものもつくりました。

川場の森林は地域の人々が、川場の気候風土にあわせて、長い時間をかけてゆっくりとつくってきたものです。
郷土料理も、同じ人たちが育んできました。

どのようにして森林がつくられてきたのかを知るために。
どんな人たちが森林をつくってきたのかを知るために。
これから、どんな人たちと森林をつくっていくのかを感じるために。
もっともっと川場を好きになるために。

こんな美味しいものづくりも、森林(やま)づくりの一環です。
蕗の薹のほろ苦い味がお味噌の香りと相俟って春を感じる絶品でした!

20080327tarasiyaki002

20080322 “たらし焼き”づくり(なかのビレジ)
NIKON D300 28-200

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2008年3月25日 (火)

最年少参加者!

20080325sainennshou

3月22日から23日にかけて、“森林づくり塾”の“体験教室”と“養成教室”を同時開催した。

このうちの“体験教室”参加者の年齢の広がりは、なんと0歳~83歳に及んだ。

この誇るべき最年少参加者が、これからもコンスタントに森林に通ってくれたとすると、小学校卒業時には、すでに森林(やま)づくりのベテランだ。

もちろん、お父さん・お母さんに抱かれての参加だが、今回の教室のほぼ全行程をともに過ごすことができた。
森林の空気を肌で感じ、おとな達が作業にいそしむ姿を見ながら育った子どもが次世代の森林づくりの立役者になるだろう。

20080322 最年少参加者(なかのビレジ)
NIKON D300 28-200

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2008年3月 2日 (日)

チェーンソー講習初日(3)

20080302tyensoukoushuu002

目立て実習が終わると、いよいよ伐倒実習だ。
今回の講習会は、あくまでもチェーンソーを安全に使用するための講習会なのだが、重大事故が最も多く発生するのが樹木の伐倒時であるため伐倒の実習も講習メニューに入っている。

この写真ではよくわからないが、この日は昼頃から天候が崩れ、強い風とまとまった降雪に見舞われた。

風は樹木を揺さぶり、重心が狂うので伐倒方向を定めにくいうえに、倒れはじめるタイミングを見定めることも困難であるため、作業には慎重を要する。
また、足下の雪は足場を悪くし、安定した作業を阻害するし、吹き付ける風雪が視界を遮ったり、樹上に積もった雪が鋸断の際に作業者に降りかかるなど、とても危険性の高い作業となる。

天気の良い日に行う実習に較べると、難易度の高い実習となったが、ベテラン指導者を迎えてのこうした講習会が荒天時に行われたことは、受講者にとっては良い機会になったことと思う。

風が木々の枝葉を揺らしたら作業の手を止めて安全を確認すること。
足場の確保は充分に行い、安定した作業を励行すること。
等々等々、受講者には様々な注意が与えられた。

20080223 チェーンソーによる伐倒実習(友好の森)
NIKON D300 TAMRON18-250

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チェーンソー講習初日(2)

20080302tyensoukoushuu001

話が前後してしまったが、チェーンソー講習会初日のもよう。

室内での講義が終わった後で、まずはチェーンソーの目立ての実習が行われた。
写真は、チェーンソーの切り込み深さを調整する“デプスゲージ”と呼ばれる部分をヤスリで調整しているところだ。

この後、チェーンソーによる伐倒実習に移ったが、道具は手入れに始まって、手入れに終わる。
受講生達は、一刻も早く木を切りたかったことと思うが、安全な作業は道具の整備から始まることが講義でも強調されたために、皆とても真剣に実習に取り組んでいた。

20080223 チェーンソーの目立て実習(森の村)
NIKON D300 TAMRON18-250

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2008年3月 1日 (土)

チェーンソー講習2日目

20080301tyensoukoushuu2002 2月24日の朝、太いエンジン音で目が覚めた。
ひゅうひゅうと風の音もする。

なかのビレジの居室から駐車場の方を見ると、ビレジの職員がバケット式の除雪車で雪を掻いてくれていた。

まるで地吹雪のような状態で、辺り一面が乳白色にかすんでいた。20080301tyensoukoushuu2001_2 

少し風が弱まり、辺りが見えてくると、車の上には一晩で積もった雪がこんもりとしている。

車の雪を払うことから一日が始まると思うと、楽しい気分になってきた。

前日の伐倒実習も風雪の中での作業だったが、この日も雪と風を観ながらの実習となった。
朝食をとり、講習の場所となった“森の学校”にむかうと、森の学校周辺も一面の雪に覆われていた。

20080301tyensoukoushuu2003_2

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2008年2月28日 (木)

チェーンソー講習初日

20080228tyensoukoushuu

すでにお知らせしたように、2月23日から24日にかけて、里山自然学校が主催して、チェーンソーを安全に使うための“安全衛生講習会”を実施した。

写真は、初日最初の講義のようす。
チェーンソーの構造や物を切る仕組みなどを学んだ。
講師には“林業・木材製造業労働災害防止協会(通称「林災防」)”の群馬県支部から3名の方にお越しいただいた。

林業は、重大事故(死亡事故や後遺障害を残すような事故)発生率が全産業平均と較べて約6倍も高いという事態を解決するためにつくられのが林災妨だ。
防災グッズの開発・販売や安全意識を啓発するための教材開発などをおこなっているほか、このブログもリンクしている林業労働災害速報なども発信してくれている。
是非、定期的にご覧戴きたい。

この講義は、友好の森の中に設置された“森の学校”という展示や研修をおこなうための施設で実施された。
世田谷区と川場村から、併せて約20名の方々が受講してくださった。

20080223 チェーンソー講習初日の講義(森の学校)
NIKON D300 SIGMA10-20

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2008年2月27日 (水)

安全衛生講習会

20080226chiainsaw

森林づくり塾と茅葺き塾、それから農業塾の3つの塾は、“里山自然学校”という学校を構成している。

今回は、この里山自然学校の直営講座で、チェーンソーを安全に使うための講習会を開催した。
チェーンソーの構造から、分解整備、ソーチェーン(刃)の目立て、関連法規、そして伐倒実習におよぶチェーンソー浸りの2日間を過ごした。

この講座の様子はまた別便でお届けしたいと思っている。

ところで、私はこの騒々しい乱暴者がどうしても好きになれない。
森林の整備には、とても大きな力を発揮する道具には違いないのだが、やはりどうしても好きになれない。
自分で所有もしている。
講習会にももう何度も参加してもいる。
それでもやっぱり好きになれないのだ。
その理由については、このブログでも以前に書いたとおりだ。

じゃあどうして、その嫌いなものの講座など開いたのだという声が聞こえてきそうだが、嫌いだからこそ開催したのだ。
森林(やま)づくりは、楽しく安全でなければ長続きはしない。
そうした森林づくりのためには是非とも必要な講座だったのだ。

20080223 チェーンソー安全衛生講習会
NIKON D300 SIGMA10-20

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2008年2月 7日 (木)

コンニャクの加工

20080207konnyakuseihunn

これも“こどもやまづくり教室”での一コマ。

少し前にこのブログでも紹介したようじさんを小学生達と訪ねた。
ようじさんは蒟蒻芋の生産から製粉の過程までを手がける数少ない方だ。

川場の森林(やま)づくりを進める上で農業との関連を考えることがとても大切であることは何度も述べてきたが、特にコンニャク生産は川場の地域社会を守ってきた重要産業なので是非子どもたちにも分かって欲しかった。

写真はコンニャクの製粉工場。無数の木製の槌が絶え間なく製粉作業をこなしていた。

かつては、人力や水車などでこの作業が行われていたのだろう。
次の機会には昔のコンニャク生産を勉強してみたい。

コンニャクが、わが国の成立に少なからず影響を与えてきたことについては最近良書が出版されたので是非ご一読を。
武内孝夫:『こんにゃくの中の日本史 』、講談社現代新書、2006年初版

200712 コンニャクの製粉工場見学
NIKON D300 28-200

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2008年2月 4日 (月)

聞き書き報告会

20080204sontyou

これも昨年末の“冬のこどもやまづくり教室”の一コマ。

この活動には大学生達が“リーダー”として参加してくれているが、大学を卒業した後も陣中見舞いに来てくれることが多い。
写真はそうした一人が写してくれた。

今回の教室では、村内の10名の“達人”のもとを子どもたちが訪ねて聞き書きを行った。
既に紹介した“干し芋づくり”“養魚場の見学”もそのときの様子だ。

聞き書きの様子をまとめて宿舎の集会室で聞き書き報告会を行った。
この報告会には“達人”たちも駆けつけてくださった。
子どもたちは“村づくりの達人”として川場村長にもお話しを伺ったので、報告会にもお越しいただいた。

村行政のトップがこうして気さくに活動に協力してくれることも川場村の大きな魅力だ。

20070127 川場村長から子どもたちに向けて(聞き書きの報告会)
NIKON D300 18-200

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2008年1月24日 (木)

養魚場の見学

20080223iwananotigyo

昨年末の“こどもやまづくり教室”で淡水魚の養殖を手がけていらっしゃるお宅を見学させていただいた。

上州武尊山の懐に抱かれた川場村はその名のとおり大変水に恵まれている。
なにせ川場村に流れる河川は、全てその源流を村内にもち、他村から流入するものは一本もないのだ。

このとびきり上等の水が森林を育み、森林をとおった水は栄養を含み米や野菜を育てている。
そして、淡水魚の養殖も、もちろん豊かな水資源の賜物だ。

川場村と世田谷区の小学生たちに、様々な森林(やま)の恵みを実感して欲しかった。

子ども達との訪問をお願いすると、一見強面のご主人が最高のサービスで迎えてくださった。
写真は、ご主人が採卵し、孵化させたイワナの稚魚だ。
わざわざ子ども達が観察しやすいように小瓶に用意してくださっていた。
他にも、ヤマメやニジマスなど様々な淡水魚を何段階もの生長段階に分けて見せていただいた。

森林をまもること、まもった森林がもたらしてくれるもの。
そんないろいろを子ども達はきっと実感してくれたことだろう。

小瓶に入れたイワナの稚魚を見せてくれることも森林(やま)づくりだ。

20071227 淡水魚の養殖場を訪ねて(こどもやまづくり教室)
NIKON D300 105MICRO

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2008年1月20日 (日)

干し芋づくり

20080121hosiimo

農家が森林を育ててきた話はこのブログでも折に触れてしてきた。
子ども達にそんなこともわかって欲しくて、村内の干し芋生産者のもとを訪ねた。

原材料の芋の生産から、加工・販売までの過程について聞き書きを行った。
子ども達は、質問の内容に前日から頭を悩ませ、初対面の方にお話を伺うことに緊張して臨んだ。

ご自宅では、出していただいた干し芋を頬張りながら、様々なお話を伺うことができた。
収穫した芋の皮をむき、蒸してから乾燥させること。
何の味付けもせず、芋の味だけで深みのある味に仕上がること。
白濁せず艶のある濃い飴色に仕上がった干し芋が美味しいこと。
干し芋の生産を始めたおかげで、稼ぎ頭が冬期間も家に居ることができるようになったこと。等々等々。

子ども達は、また一層、川場が好きになったようだ。

実は、私自身は、これまで干し芋のことをやや敬遠していた。
ベターと甘ったるくて、少しほこりっぽくて、なるべくなら食べたくないと思っていた。
ところが、ところが!
生産者のお宅で出していただいた干し芋は、爽やかな果物のような香りと、極めて上品な甘さ、もちもちとした食感が一体となった、とびきり上等の逸品だった。
勧めて戴くままに、もう一つもう一つと手が伸びた。
もちろんそのままでも美味しいが、細かいさいの目に刻んでヨーグルトに入れても美味しそうだ。甘さを抑えた生クリームとあわせてケーキのトッピングにするのも良さそうだ。

丹誠込めた仕事をすすめる人との出会いを子ども達が忘れることはないだろう。

※干し芋は“春駒”という商品名。道の駅“田園プラザ”等で手に入る。

20071227 芋の乾燥(門前地区・こどもやまづくり教室)
NIKON D300 105MICRO

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2008年1月18日 (金)

惨敗・・・

20080118kodomoyamadukurikyousitu

昨年末に3泊4日で、小学生達と森林(やま)づくりを楽しんできた。
“こどもやまづくり教室”と名付けられた、この教室には川場村と世田谷区の小学校4~6年生、約50名が参加してくれた。

活動の拠点としたのは、“友好の森”と呼ばれる、面積約80ha、標高750~800mほどの森林だが、このときにはほとんど雪がなかった。
せっかく冬の川場で遊ぶのに雪が無いというのも寂しいので、スキー場の近くにある川場キャンプ場まで足を延ばしてきた。

積もる雪のなかで、ひっそりと、しかし力強く息づく自然に気づいて欲しかったのだが、小学生達は一面の雪景色に大興奮。雪だるまづくりや雪合戦に夢中になった。
なかには、雪面に残されたカモシカや野ウサギの足跡を見つけトレースする子どももいたが、全体としては雪遊びの半日となってしまった。

あれも伝えたい、これも伝えたいと考えていたのだが、教室のスタッフは雪の魅力に惨敗であった。

20071228 川場キャンプ場での雪合戦
NIKON D300 70-300

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2007年12月18日 (火)

養成教室(枝打ち)2007/12/09(1)

20071218youseiedauti

12月9日は本年度第3回目の養成教室を実施した。
何を養成する教室かというと、森林(やま)づくりに関わることのできる人(市民)を養成する教室である。

森林づくりは、やる気だけでは行うことはできない。
確かな知識と確かな技術、そして森林や人、里に関する配慮ができる人でなければ行えない活動だ。
もし、やる気だけで関わってしまうと、森林そのもを台無しにしてしまったり、地域社会に大きな迷惑をかけてしまうことになる。
足もとの悪い場所で、刃物を使い、重量物を扱う活動であるから、自らの命を落とす場合もある。

そこで、私たちの教室では、一年間、四季折々の作業体験を積んでいただき、座学のお勉強にも耐えていただくことにしている。
この教室を終了した方が森林づくりの入り口に立つ有資格者となると考えている。

今年度の教室も、多彩な参加者を迎えての実施となった。
写真の女性は御歳77才!78才のご主人とのご参加だ。
今回の教室では枝打ちを学んでいただいたが、アルミのステップラダーを用いての高所作業も経験していただいた。

20071209 養成教室での枝打ち(中野地区・友好の森)
NIKON D80 28-200

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2007年12月11日 (火)

専科教室(間伐)2007/12/08 (1)

20071211kyuodousagyou

12月8日に、中野地区の共有林組合・牧野組合の方々と世田谷区民とが一緒になって間伐と枝打ちの協働作業を実施した。スタッフも含めると100名近い大部隊となった。
両組合のメンバーも世代交代し、森林作業の経験が乏しい方々が多く、伐倒時の注意事項などを確認しながらの作業となった。

なかのビレジでの簡単な講義の後に、地元の方々の軽トラックの荷台に分乗し現場に向かった。

こうした協働作業の実施は、今年で5年目になる。
川場村での森林(やま)づくりも四半世紀を経たが、信頼関係で結ばれた協働作業を行うことが出来るようになるまでに20年近くかかったことになる。
焦らず、地道に森林づくりに関わってきた成果が一つ実ったように感じられて心から嬉しく思う。

20071208 中野地区の方々との協働作業
NIKON D80 28-200

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2007年8月17日 (金)

熊と競争!

20070827kobanohuyuitigo

ミズナラの巨木が群生する森の林床でコバノフユイチゴを見つけた。
冬場にも緑を保つユキノシタにも似た葉が名の由来だ。
エビガライチゴなどと同じように毛むくじゃらの殻が割れるとオレンジ色の実が顔を覗かせる。
小学生たちと早速味見をした。
幾分酸味が勝った爽やかな味のイチゴだ。
聞くところによると、ネズミや熊もこのイチゴが大好物で、殻が割れるとあっという間に彼らの胃袋に収まってしまいなかなか味わうチャンスに恵まれないそうだ。
川場村にも様々な種類の野いちご、木イチゴが自生しているが、この時期に実をつける種類が少ないことも彼らが狙う一因だろう。
この森にも熊の糞があちこちに見られた。

20070809 川場牧場
NIKON D80 SIGMA10-20

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2007年8月15日 (水)

巨木の森

20070815kyobokunohayasi_2

小学生達にミズナラの巨木を見せたくて川場牧場に出かけた。
牧場のはずれには、ミズナラやシラカンバの見事な巨木が林立する林がある。
私たちの森林づくりの本拠地である友好の森はまだまだ若い森林なので、巨木がない。
あと100年も経てばこんな景色になるんだということを感じて欲しかった。

人間どうしのつまらない諍いで森林が伐り開かれたり、枯れ葉剤が撒かれたり、爆弾が投下されたりしなければ、少し先には、すばらしい森林を見ることができるだろう。
人々の気持ちをガサガサに荒らさずに、ゆったりとした心を持ち続けることができればこんな森林で憩いたくなるだろう。

熊の痕跡を見つけたり、野いちごを頬張ったりしながら、子どもたちはしっかり巨木の森に浸っていた。

終戦記念日に

20070809 川場牧場 
NIKON D80 SIGMA10-20

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2007年8月12日 (日)

夏本番!

20070812kodomoyamadukuri1

川場村と世田谷区の小学生たちと森林(やま)づくりのための5日間を楽しんできた。
メインのフィールドは友好の森だが、村内各所を訪ね、様々なタイプの森林に浸ってきた。
写真は8月9日に行った川場牧場。
ミズナラの巨木林が放牧地と隣接している。
標高は約900mほどで、友好の森よりも少し高いところにあることや、牧草地と林令の高い広葉樹林の接する環境であることなどを子ども達に感じてほしかった。

ぬけるような大空に積乱雲。
川場も夏本番だ。

20070809 川場牧場
NIKON D80 SIGMA10-20

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